映画『大統領の理髪師』(お薦め度★)
監督、イム=チャンサン。2004年韓国。原題『孝子洞理髪師』。コメディ映画。出演、ソン=ガンホ(理髪師)、ムン=ソリ(妻)、イ=ジェウン(息子)、リュ=スンス(理髪店員)、チョ=ヨンジン(大統領)、ソン=ビョンホ(側近)、パク=ヨンス(情報局長)。
物語はイカレテます。
冒頭、この映画はフィクションだと断り書きを表示させています。実話に基づいたものなのかどうかはわかりませんが、パロディやコメディだとしても嫌悪感しか感じません。小学生を逮捕して共産主義かどうか電気ショックで拷問するという信じられないストーリーが展開します。しかも警察に突き出したのが大統領の理髪師として世間体に媚する実の父親が張本人だというお粗末さ。いまいましい話です。むなくそが悪くなりました。
本当に1970年代の韓国で小学生を政治的な理由で拷問していたとしたら、尋常ではありません。いくらなんでも酷過ぎるでしょう。国民性を疑いたくなりました。映画の中で小学生を助けようとする人物が全く登場しないことに腹立たしさを感じました。
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コメント
私も観ましたがerabuさんの書き込みを読んでいて、ああーそうだった、小学生
を拷問して歩けなくしたなとかを思い出しました。映画のタイトルとソン=ガンホ
ということで観ましたが面白くなかったですね。
erabuさんの★1つの基準は、このような作品につけることを再認識しました。
投稿: 不良中年こうちゃん | 2006.05.19 15:23
酷い父親ですよね。
コメディを描きたかったのだと思いますが、子供の赤狩りなんて、アイデア以前だと思います。こんな陳腐な物語で映画をつくって欲しくありません。
後半、もしかして理髪師が息子を救うべく、大統領に復讐するというものになるのかとも期待したのですが、占い頼みのラストはお涙頂戴でしかない凡庸さでした。
はい、このような作品に★一つです。
投稿: erabu | 2006.05.20 20:35
TBありがとう。
僕はみかたが違います。
子どもの話は、実話を基にしていたかどうか知りませんが、軍事政権下の韓国では、警察やKCIAの力が大きかったですから、似たようなばかげた拷問は多くあったと思います。たしかに、無知な父親ですが、父親が、売った、酷いということは、ちょっと違うと思います。そのあとの、父親の、なりふりかまわぬ息子への愛を、映画は描きたかったと思います。
投稿: kimion20002000 | 2006.05.30 17:13