新書『今日はこの米!』
著者、西島豊造(にしじま=とよぞう)、五ツ星お米マイスター。2006/2/10発行。生活人新書(NHK出版)。
日本人は1年間のお米の消費量が2003年で61.9㎏になっており、1963年の118.3㎏と比べて半減しているそうです。1合が約155gなので現代人は1日1合食べている計算になります。何故減り続けているかに著者はメスを入れ、どうすれば消費が伸びるのかについて言及しています。要はお米のバリエーションを上手に選択して、そのときどきの食事にあった美味しいお米を食べなさいと説いています。全く賛成です。オンラインショップでお米を購入するようになってから、食卓が豊かになりました。現在までに「コシヒカリ」「キヌヒカリ」「ミルキークイーン」と食べ比べてきています。それぞれに食感や味わいが異なり、その差を楽しんでいます。以前よりもお米の消費が増えました。もう近くのスパーで買う不味いお米は食べる気がしません。
本書は日本人として美味しいお米を食べるべきだと実感させてくれる良書です。
食卓にあがるお米は、ほとんどが「コシヒカリ」の品種だそうです。お米は外観、香り、味、粘り、硬さ(柔らかさ)で評価されますが、これらの項目がバランスよく秀でているのが「コシヒカリ」です。子が「あきたこまち」「ひとめぼれ」「ヒノヒカリ」でさらに孫の世代の「はえぬき」や「つがるロマン」などが登場しています。「キヌヒカリ」や「ミルキークイーン」もコシヒカリが直親になります。「コシヒカリ」自身は1956年に「農林1号」と「農林22号」を親として生まれています。品種の移り変わりを知るだけでも、豊かなお米の世界に触れることができます。
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