映画『春の日は過ぎゆく』(お薦め度★★★)
監督、ホ=ジノ。2001年韓国・日本・香港。恋愛映画。出演、ユ=ジテ(サンウ)、イ=ヨンエ(ウンス)、ペク=ソンヒ(サンウの祖母)、パク=イナン(サンウの父)、シン=シネ(サンウの叔母)、ペク=チョンハク(音楽プロデューサー)、イ=ムンシク。
『八月のクリスマス』『四月の雪』と比べて、一番良かったと思います。初めてホ=ジノ監督作を評価できました。演出や脚本に違和感はありません。相変わらずの淡々とした物語ながら感情移入できました。清純派のイ=ヨンエが浮気ものの役を艶っぽく演じています。彼女の魅力の前に相手の男は振り回されてしまうのはしょうがないでしょう。納得です。韓国において女性が年上のカップルの場合、男性がひたむきでやさしい姿勢には大いに驚かされます。日本ならば年下の男性が年上の女性を振り回すストーリーになるのですが、韓国では逆でした。薄々感じてきていまでは確信していますが、間違いなく韓国の女性は能動的に強いです。日本女性の受動的な強さとは質が違います。
サンウの祖母がサンウに言った慰めの言葉が印象に残っています。「バスと女は、去っていったら追ってはいけない。」
最後にサンウが彼女に対して意地を見せてくれて溜飲を下げました。
| 固定リンク
コメント