映画『ゲド戦記』(お薦め度★★★)
監督、宮崎吾朗。原作、アーシュラ=K=ル=グウィン。2006年日本。ファンタジーアニメ映画。声の出演、菅原文太(ゲド)、岡田准一(アレン)、手嶌葵(テルー)、田中裕子(クモ)、小林薫(国王)、夏川結衣(王妃)、香川照之(ウサギ)、内藤剛志(ハジア売り)、倍賞美津子(女主人)、風吹ジュン(テナー)。
並です。
良くも悪くも無い出来ですが、宮崎吾朗は初監督として成功したといえるでしょう。アニメに関して製作したことがない宮崎駿の長男を監督として担ぎ出した鈴木敏夫プロデューサーの手腕も大したものでした。
何と言ってもこの映画を注目させたのは予告編でした。新人・手嶌葵が歌う主題歌「テルーの唄」がとても説得力があり、かなりの期待感を抱かせてくれました。彼女はCDデビューと声優デビューを果たしています。
巷の評判は非常に悪く、原作者もネガティブなコメントを発表しています。さらに火に油を注ぐようにWiki(ウィキ)による翻訳サイトも登場しました。
確かにアニメーション技術が低く、絵はお粗末です。編集も稚拙で物語に引き込むような展開が用意できていません。さらに演出力が無く人物像の作り込みが浅いため共感しにくかったので期待外れではありましたが、脚本はそれなりのレベルであったと思います。良く考えられた物語だと感じます。
ところで、巨匠・宮崎駿の親バカぶりにはガッカリさせられました。息子が監督になることを猛反対したと伝えられていますが、原作者との映画化の話し合いで当初から息子を起用することを考えていたようです。マスコミ操作と実際の行動にだいぶ開きがあるように感じます。
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コメント
erabuさん、こんばんは♪
並でしたか(笑)
……そんな裏話があったのですね。
私は、ただただもったいない作品だと、、、
投稿: yuzuki | 2006.08.19 00:05
>yuzukiさん、原作をお読みになられてのご鑑賞ですね。
私は読んでいないため、映画だけの評価になります。
原作があるため、締りのある作品だったと思います。
投稿: erabu | 2006.08.19 08:08