映画『ニライカナイからの手紙』(お薦め度★)
監督、熊谷尚人。2005年日本。人間ドラマ映画。出演、蒼井優(安里風希)、平良進(祖父・安里尚栄)、南果歩(母・安里昌美)、金井勇太(幼なじみ・内盛海司)、かわい瞳(レイナ)、比嘉愛未(平良美咲)、斎藤歩 (カメラマン・崎山)、前田吟(郵便局長・田中)。ニライカナイとは、沖縄に伝わる、水平線の彼方にある幸福の国。
岩井俊二の作風を真似ていますが、ゆるいだけでした。
沖縄の竹富島が舞台で、若手で演技派の蒼井優と個性派女優の南果歩が親子という設定に、どんなドラマが展開するのか期待が高まりました。しかし、物語のアイデアがいけません。14年間も独り善がりな嘘で引っ張るというストーリーにリアリティの欠けらも無く、後半から話が見えてきてシラケテしまいました。全くもって陳腐です。このレベルの脚本で映画を撮ってしまうのが不思議でなりません。主演が蒼井優だから観られたものの、彼女でなければ何の価値も無い作品でした。祖父役の平良進の演技が意味不明で、前田吟にいたっては嘘っぽくて白々しいだけでした。邦画の悪いところが集約されたとしか言いようがありません。
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