WPCでWindows VistaとMicrosoft Office 2007を体験
PCとデジタルの総合展示会「WPC TOKYO 2006」(旧称WPC EXPO)が今日から10/21まで開催されます。会場入り口にマイクロソフトブースがあり、ステージで行われたプレゼンテーションを聞きました。VistaとOfficeの回が分かれており、それぞれビジネス向けの内容で約30分間、両方で1時間の説明を受けました。OSとソフトともに一段と性能がアップしています。何といっても表現力が向上しました。ファイルを三次元で表現し高速で表示させています。そのためメモリ容量が格段と必要になりそうです。XPの512MBでは足りないことでしょう。
Windows Vistaで注目したのは検索です。絶えずインデックスを作成してVista上のどこからでも検索を実行できるようです。ただし、最近の職場では端末にデータを保存しなくなっており、共有サーバで保存するため、サーバ内に格納したファイルを快適に検索できるものかは、実際に使ってみないとどれだけ使いかってがあるかわかりません。
Microsoft Officeについては、Word2007、Excel2007、PowerPoint2007が紹介されました。どれも表現力が向上していて、すぐにでも使ってみたい製品です。Excel2007のデータの可視化は単純に作成した表を簡単にビジョアル化できるので、わざわざ表以外のエリアにグラフを作図しなくても直感的に数字を読み取るのに重宝しそうです。PowerPointの「SmartArt」は圧巻です。PowerPoint資料を作成するうえで、文字を装飾するのに一番時間と頭を悩ましてきましたが、そのデザイン化の作業が圧倒的に軽減される機能です。ほとんど自動で箇条書きの平文をインパクトのあるダイナミックなものに表現してくれます。
今回のWPCからEXPOの文字が無くなり、参加企業も激減しました。展示会場は昨年の半分です。この様子では来年の開催は難しいでしょう。昨年はケータイキャリアが参加していたので会場はそれなりの体裁を整えていましたが、今年はドコモ、au、ソフトバンク(旧ボーダフォン)の出展が無いので寂しい限りです。マイクロソフト、レノボ、東芝、NEC、キヤノン、エプソンのPCメーカーブースが目立ったくらいでPC展示会としての使命は終わったようです。
2003年までは幕張メッセで開催されていて展示会としては大規模で集客がありましたが、核となるPC自体が巨大ビジネスとしての商品力が失われてきたので展示会も急速に力を失ってしまったようです。東京ビックサイトに会場を移して昨年まではそれでもPC展示会としてのお祭りらしさがありましたが、3年目の今年で力尽きたと感じます。
マイクロソフトもWindows Vistaの次をどうするのでしょうか。見た目の完成度が高いOSだけに次バージョンが全くイメージできません。PC展示会が終焉を迎えようとしている現在、マイクロソフトももはや安泰ではありえないと思います。2004年にIBMがパソコン事業から撤退し、今年ビル=ゲイツの引退宣言とPCビジネスはさらに大きな曲がり角を迎えてしまいました。
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