映画『堕天使のパスポート』(お薦め度★★★★)
監督、スティーヴン=フリアーズ。脚本、スティーヴン=ナイト。2002年イギリス。社会派サスペンス映画。原題『DIRTY PRETTY THINGS 』。出演、キウェテル=イジョフォー(オクウェ・アフリカ人)、オドレイ=トトゥ(シェナイ・トルコ人移民)、セルジ=ロペス(ファン・ホテルの支配人)、ソフィー=オコネドー(ジュリエット・娼婦)、ベネディクト=ウォン(グオイ・オクウェの友人)、ズラッコ=ブリッチ(アイヴァン・ドアマン)。
ロンドンにおける移民が置かれた過酷な状況をもとに驚愕のストーリーが展開する珠玉の一品です。
まさかこんな物語だとは想像もつきませんでした。サスペンスとしての完成度の高さ、ストーリーテリングの巧みさは完璧でしょう。お見事な脚本です。久々に映画の醍醐味を味わいました。
主人公オクウェ役のキウェテル=イジョフォーは素晴らしい俳優です。彼のヒューマニズム溢れる冷静で真摯な演技が映画全体を引き締めます。『ラブ・アクチュアリー』に出演していたようですが、記憶にありませんでした。
イギリス映画はあまり馴染みがありませんが、最近ポツポツ鑑賞するようになりました。日本に紹介される作品自体が数少なく、宣伝も弱いのだと思いますが、WOWOWなどを通じて目にすることが出来るものは世界市場で通用する本格派ばかりだと感じます。
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