映画『シンデレラマン』(お薦め度★★★★)
監督、ロン=ハワード。2005年米。スポーツドラマ映画。出演、ラッセル=クロウ(ジム=ブラドック)、レネー=ゼルウィガー(メイ=ブラドック)、ポール=ジアマッティ(ジョー=グールド・マネジャー)。
文句無しの快作です。
脚本と演出が素晴らしく、144分ながら長い上映時間を感じさせません。これまでにボクシング映画は数多く観てきましたが、これほど深い物語があったでしょうか。本人だけでなく彼を取り巻く人々を丹念に描きこんでいてヒューマンドラマとしての完成度が極めて高い作品でした。
ジム=ブラドックという実在のボクサーを知りませんでしたが、大恐慌時代にライセンスを剥奪され、過酷な肉体労働で日銭を稼ぐ過酷な状況に置かれてもカムバックしたという偉大さと、どんな困難な状況でも希望を失わずに妻と家族のために頑張るという姿勢は本当に感動ものでした。
家族を守るためにプライドを捨てるという潔さ、どんな挑発やプレッシャーにさらされても冷静に振舞う態度は頭が下がりました。彼のような生き方こそが、本物の勇者と呼ばれるのに相応しいと言えます。
| 固定リンク
コメント