映画『トンケの蒼い空』(お薦め度★★)
監督・脚本、クァク=キョンテク。2003年韓国。青春映画。出演、チョン=ウソン(チョルミン・あだ名トンケ)、キム=ガプス(チャ=イックン・父)、キム=テウク(ジンムク・高校時代の上級生)、オム=ジウォン(ジョンエ)。トンケは、韓国語で野良犬の意味。親戚の子供を呼ぶときにも使う親しみと愛情のこもった呼称。
チョン=ウソン主演ながらハズレでした。
大ヒットした『私の頭の中の消しゴム』の後に2005年に日本で公開されたので、それなりに注目を集めていた作品です。
主人公トンケの人物像が不明瞭のため、父と子の葛藤や高校時代のいじめに対する復讐、町の開発における不正糾弾などいろいろな要素が詰め込まれているわりに、歯ごたえの全く無い青春映画となってしまいました。そもそも、30代のチョン=ウソンを高校生から登場させて、二十歳前後を演じさせるのは無理です。後半のトンケが何歳なのか理解不能なまま観ていました。青春映画としてキャスティングが失敗しています。
ヒロインに韓国ドラマ「マジック」で好演したオム=ジウォンが抜擢されており、二人の恋の行方に期待を繋ごうと思いましたが、こちらも消化不良と言うべきか脚本が面白くないため印象に残るシーンはありませんでした。
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