映画『ターミナル』(お薦め度★★★)
監督、スティーヴン=スピルバーグ。2004年米。コメディ映画。出演、トム=ハンクス(ビクター=ナボルスキー)、キャサリン=ゼタ=ジョーンズ(アメリア=ウォーレン)、スタンリー=トゥッチ(フランク=ディクソン)、チー=マクグライド(ジョー=マルロイ)、ディエゴ=ルナ(エンリケ=クルズ)、バリー=シャバカ=ヘンリー(レイ)、クマール=パラーナ(グプタ)、ゾーイ=サルダナ(トーレス)。
軽く良い映画でした。
ただし、ヒューマンドラマとしてはどうなのでしょう。主人公の軽薄さが気になります。祖国が内戦にもかかわらず、肉親や友人を気遣うことなく空港に居続ける理由は重要でなければならず、かなり重たいものが要求されます。しかし、終盤に明かされる目的に空々しさしか感じません。人物像が薄っぺらでした。スティーヴン=スピルバーグ監督の演出とトム=ハンクスの演技が物語の弱点を補ったといえるかもしれません。ひとつの御伽噺やコメディとして捉えれば作品としての過不足はありません。
ヒロインのキャサリン=ゼタ=ジョーンズは良いですね。理想の男性を追い求め過ぎた39歳の美人キャビンアテンダンント役を見事に演じています。『ディボース・ショウ』で魅せたダイナマイツなお色気ムンムンの美女役がハマリ役だと思いますが、何の役でもこなせて安心して観ていられるハリウッドで最も旬な美人女優です。
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