無料の電子書籍ポータル「Flib(フリブ)」
「コミック・ガンボ」関連で見つけました。ソフトバンクグループのイーブックス・システムズが無料の電子書籍ポータルサイト「Flib(フリブ)」を1/19にスタートさせています。同社が提供している電子書籍専用ビューワー「FlipViewr」(無料ダウンロード)で電子書籍「FlipBook」が無料で閲覧できます。「コミック・ガンボ」もここで最新号を丸ごと1冊(村上もとか作品除く)見ることができます。ガンボ会員にならなくとも閲覧できるので自社サイトと違い敷居はありません。
電子書籍「FlipBook」の出来の良さに驚かされました。過去の電子書籍と違って、動画や音声、Webと連動して表現力が格段に向上しています。ブロードバンド時代を迎えて究極の電子書籍が登場したと形容できます。ヒットは間違いないでしょう。
従来の電子書籍は紙をスキャンしてパソコン画面で見せるといった単純なものでしたが、「FlipBook」はパソコン画面上に存在する書籍をリアルに操作することができます。頁をめくる行為も頁がめくれてゆくアニメーションと効果音は実際のものに限りなく近く感じます。絵本では開いた頁で書かれている文章をBGMやナレーションで紙芝居のごとく鑑賞することができます。このレベルであれば従来のものとさほどレベルアップしているとは感じないかもしれません。
これ以上の仕掛けでビックリさせられたのがアンカー・パブリッシング株式会社が提供する電子雑誌でした。6誌提供されています。そのなかで広末涼子が表紙の「Manyo」に着目しました。サブタイトルは"週末・休日を愉しむ大人のライフスタイル誌"とあります。「FlipViewr」をインストールして"読む"ボタンを押すと画面に出てきます。マウスで紙面をクリックすると頁がめくれ見開きで表示されます。広告頁では自動で写真が入れ替わったり、広告主のURLをクリックするとIEブラウザが立ち上がって広告主サイトへ飛ぶことができます。お目当ての巻頭インタビュー頁ではやはり自動的に写真が切り替わったり、裏頁というか隠れ頁へのリンクが表示され、頁数はそのままで見開きを切替えることができます。これは紙では絶対にできない新しいインターフェースです。最初はこの動きにかなり戸惑いましたが、慣れてくるととても面白い感覚を味わえます。また、記事の間に動画画面が表示されて、映画『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』を宣伝する広末涼子を見ることができます。他にも自動的にイラストがアニメーションとして動いたりする頁があったりでいろいろな仕掛けが組み込まれていました。
近い将来、大型薄型テレビにインターネット接続されたときに、電子書籍「FlipBook」は動画配信と肩を並べる強力なコンテンツになる予感がします。それにしても次の布石を打ってきているソフトバンクにあらためてその先進性の凄さを感じました。
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