映画『ニュースの天才』(お薦め度★★★)
監督・脚本、ビリー=レイ。2003年米。社会派ドラマ映画。出演、ヘイデン=クリステンセン(スティーブン=グラス)、ピーター=サースガード(チャック=レーン)、ハンク=アザリア(マイケル=ケリー)、クロエ=セヴィニー(ケイトリン=アヴィー)、メラニー=リンスキー(エミー=ブランド)、スティーヴ=ザーン(アダム=ペネンバーグ)、ロザリオ=ドーソン(アンディ=フォックス)。
見事な脚本によるサスペンス映画です。
記事捏造事件を再現したドラマですが、単なる再現では平板になってしまうために主人公が母校で後輩たちに人気ジャーナリストに出世した自身を語らせるというトラップを用意して、捏造が発覚して次第に追い詰められる主人公の記者に対して、観客が最後の最後まで真相に辿り着くことを不安にさせるスリリングな展開を用意しています。黒澤明監督『羅生門』のような手法を取り入れた作品と言えるでしょう。非常に高度なテクニックを使ったビリー=レイ監督はかなり評価できます。
「スター・ウォーズ」のエピソード2、3で若き日のダース・ベーダーを演じて有名になったヘンデル=クリステンセンが主人公でしたが、往生際の悪い演技はリアリティがあり大変見応えがありました。知的で癖のある悪役が似合っているようです。
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コメント
おはようございますw
ニュースの天才でヒットしました。
嘘を突き通すための嘘はもっと大きくなって、結局墓穴を掘る。
そんな現実を思い知らされました。
おもしろい映画でした。
投稿: ここ | 2007.02.25 08:16
>ここさん、TB&コメントありがとうございます。
取材ノートを捏造して、記事を書くという手の込んだ嘘は凄いものがありますよね。
正義が貫かれた編集長の決断に喝采しました。
投稿: erabu | 2007.02.25 23:38