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2007.02.04

映画『トリコロールに燃えて』(お薦め度★★)

監督・脚本、ジョン=ダイガン。2004年アメリカ・イギリス・スペイン・カナダ。戦争映画。原題『HEAD IN THE CLOUDS』。出演、シャーリーズ=セロン(ギルダ=ベッセ)、スチュアート=タウンゼント(ガイ=マリオン)、ペネロペ=クルス(ミア)、トーマス=クレッチマン(デートリッヒ・ドイツ将校)。トリコロールは、フランスの国旗の意味。

艶かしい官能映画と思っていたら、非情な戦争映画だったという内容を盛り込み過ぎです。
イギリス上流階級の性愛に奔放な女性が、貧しいイギリス男性とスペイン女性を巻き込んで、パリを舞台に享楽的な三角関係を続け、やがて戦争に巻き込まれるという展開でした。主役のシャーリーズ=セロンのエロティック度が満載です。前半のエッチ過ぎる描写からラストへの悲惨な変遷は物語としては飽きさせませんが、リアリティが弱く単なる創作としてのお話が連綿と続いている印象しかありません。
オフィシャルサイトでは「第二次世界大戦下-盛衰のパリ-激動の歴史の中、真実の愛を追い求めた恋人たちの美しくも儚いラブストーリー。」と表現していますが、官能と戦争をこの脚本でひとつの作品として描くには難しすぎたと感じます。邦題も失敗しています。このタイトルでは中身を表現できているとはいえません。

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» 映画『トリコロールに燃えて』 [茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~]
原題:Head in the Clouds スペイン内戦と第2次世界大戦を背景に、負の遺伝子を強く意識する女の享楽的刹那的気まぐれで哀れな、報われない短い人生が綴られる。 愛した人はあなただけ、・・貧乏学生ガイ(スチュアート・タウンゼンド)と一夜を共にした上流階級のギルダ(シ... [続きを読む]

受信: 2007.02.05 00:52

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