« 2007年2月 | トップページ | 2007年4月 »

2007.03.31

Yahoo!動画観戦、千葉ロッテ対ソフトバンク(第6試合)

2-8で千葉ロッテの負け。
初回に先発が大崩で5点を失ってしまっては、打線の渋とさがなく連打できない打線では早々と勝負がついてしまった。

先発は久保康友(ロッテ)、斉藤和巳(ソフトバンク)。

1回表ソフトバンクの攻撃で、久保投手が順調にツーアウトを取ったところで、昼飯で中座した。30分後に戻ってきて驚いた。まだ1回裏千葉ロッテの攻撃で0-5だった。まさかの久保投手の乱調で、ツーアウト後にフォアボール2つにヒット1本で1点、再びフォアボールで塁が埋まりブキャナンの満塁ホームランで合計5点も取られていた。久保投手はコントロールが良くてこのような崩れ方をすることはほとんど知らない。先発ローテーションの中では安心できる投手なのに非常に残念だ。
昨シーズン同様にバレンタイン監督は続投させたが、4回に再びブキャナンにツーランを浴びてしまった。2番手は今シーズン初となる小宮山悟投手。5、6回は押えたものの7回に本多雄一選手にホームランを打たれて8点目となった。

一方の攻撃では青野毅が3回にライトフェンス直撃の3塁打を放ち、続く早川大輔がライト前にタイムリーヒットで1点を返した。久々の連続ヒットが見られてうれしい。5回には早川大輔がフォアボールで出塁して2点目を入れた。6回にズレータとベニーのヒットで1、2塁となったが、続く橋本将と期待の青野毅が凡退して追加できなかった。今日のロッテはここまで。

今日は下り坂の曇りで寒い。春は天候が不順なので今週もマリンスタジアムへ行って観戦できない。地球温暖化の影響で今後はますます不安定な天候が予想されるので、天候に左右されないように球場をドーム化できないものだろうか。しかもなるべく入場料が高くならないようにお願いしたい。

前回観戦してからの試合結果
第3戦 27日(火) ● 2 - 5 対西武 18:00 グッドウィル
第4戦 28日(水) ○ 3 - 1 対西武 18:00 グッドウィル
第5戦 30日(金) ○ 4 - 1 対ソフトバンク 18:15 千葉マリン
第6戦 31日(土) ● 2 - 8 対ソフトバンク 13:00 千葉マリン【2勝2敗2分】

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007.03.30

映画『ドミノ』(お薦め度★★★)

監督、マルコ=マク、ボウイ=ラウ、バッ=シーロイヤッム。脚本、バッ=シーロイヤッム。2002年香港。ホラー映画。英題『HAUNTED OFFICE』。出演、スー=チー、カレン=モク、ジョーダン=チャン、スティーヴン=フォン。

これは掘り出し物です。Jホラー並みの怖さも十分あります。
ラストの大どんでん返しは非常に驚きました。全く予想外な展開です。それでいて不条理の結末が用意されていながら歯軋りしてしまうような情動はおきません。いわゆる香港ホラーといえばキョンシーを連想しますが、あのコミカルな雰囲気を継承しているからでしょう。脚本を担当したバッ=シーロイヤッムは素晴らしい才能です。
キャスティングも手を抜いていません。『クローサー』で共演したスー=チーとカレン=モクの二大女優と男優陣では『頭文字(イニシャル)D THE MOVIE <字幕版>』に出演したジョーダン=チャン、甘いマスクのスティーヴン=フォンが登場しています。
全体的に若干安っぽさはありますが、奇怪な世界に十分に誘ってくれます。ホラーが嫌でない方なら観る価値は十分ありますよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.03.29

映画『かもめ食堂』(お薦め度★★)

監督・脚本、荻上直子。原作、群ようこ。2005年日本。人情コメディ映画。出演、小林聡美(サチエ)、片桐はいり(ミドリ)、もたいまさこ(マサコ)、マルック=ペルトラ(マッティ)。

ほのぼのとします。
フィンランドのヘルシンキを舞台とした日本食堂の話です。その意外性が面白く、登場する人物に悪い人がいないというのどかさに癒されます。北欧のフィンランドという国に対するイメージとマッチしていました。
バーバー吉野』で注目された荻上直子監督の長編3作目で、個性的な女優陣を見事に使い切っています。日本を舞台としていないのに、かもめ食堂という日常の空間は日本そのもので、フィンランド人からお店の中を覗き込まれる様子は、日本人が世界からどう見られているか常に気にしてきた歴史的な感覚を表現しています。食堂の中に入ってきたフィンランド人に対して主人公が、日本人に接するのと同じように日本的に繋がろうとする接客もおかしさを上手に表現していました。ただし、実際にはこの映画のようにフィンランド人とコミュニケーションが取れるわけはないでしょう。その辺りのギャップ感もコメディとして成立させています。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.03.28

映画『テニスの王子様』(お薦め度★)

監督、アベ ユーイチ。原作、許斐剛。2006年日本。アニメ実写映画。出演、本郷奏多(越前リョーマ)、城田優(手塚国光)、RIKIYA(エガテ=マクラウド=檜垣)、載寧龍二(跡部景吾)、岩田さゆり(檜垣紫音)、島谷ひとみ(竜崎スミレ)、岸谷吾朗(越前南次郎)。

昔のTVアニメ「巨人の星」を実写版で観せられているようで笑えました。
いくら超現実的な必殺ショットをVFXを用いて映像化できるようになったといっても、ここまで劇画調にやるべきではないでしょう。原作が有り得ないショットを売りにしているのであればしかたありませんが、球の軌道を面白がって眺めているだけでスポーツとしてのテニスの緊迫感を味わうことはできないものになっています。

キャラクターが偏っていて脚本が悪いですね。平板で深みがなくスポーツを通じての成長していく様子はほとんどみられません。主人公の越前リョーマは極めて狭い範囲での人物像なので、最初から最後まで鼻持ちなら無い性格のままでヒーローとしての魅力は出ていませんでした。そもそも中学生という設定なのに主人公以外の選手たちが、どう観ても高校生以上にしかみえません。ライバルとなるエガテ=マクラウド=檜垣役のRIKIYAに至っては"オッサン"です。リアリティを無視したうえに男優陣には美形がおらず、キャスティング的にも失敗していました。

アベ監督の技量もどうなのでしょうか。画のつくりが悪く撮るアングルが並以下です。音楽は耳障りで場面とあっていないので気になってしかたがありませんでした。VFX畑出身ということで"魔球"は人一倍でしたが、"魔球"以外の演出においては商業レベルになっていません。続編を意識させるラストでしたが、悲惨な作品になることは避けられないので実写版は今作だけで打ち止めにすべきだと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007.03.27

UEFA EURO 2008 サッカー欧州選手権 予選グループF オランダ対ルーマニア(3/24)

0-0のスコアレスドロー。
グループFのトップを走っているオランダがホームで3位のルーマニアと対戦。オランダが完勝すると思っていたが、ルーマニアが善戦した。

オランダ(試合数5)勝点11で1位。ルーマニア(試合数4)勝点8で3位。

会場、オランダ、ロッテルダム。デ・カイプ
主審、マルクス=マルク(ドイツ)

オランダ:マルコ=ファン=バステン監督
ルーマニア:ビクトル=ビツルカ監督

前半は、ルーマニアの堅い守りにオランダは攻めあぐねる。ときおりルーマニアのスピードある縦の突破でオランダゴールを脅かした。

後半は、先にルーマニアが選手交代に動く。19分にマンカをダニエル=ニクラエ。32分にラツをラドゥに交代。オランダは33分にランザートをエマヌエルソン、41分にはファン=デル=ファールトに代わってせードルフをやっと投入する。しかし、後半途中から自陣に引いて守りを固めている状態では、ほとんど機能できなかった。ルーマニアは42分にコドリャをロシュに交代させた。

相変わらず、オランダはパワー主体のチームのようで、イタリアのような小回りの効くチームには弱い印象を受ける。マルコ=ファン=バステンがオランダ代表の監督になっていてうれしかった。1993年からWOWOWでセリエAを観てミランファンになったが、直前に足首を故障して戦列から離れていた。1980年代から1990年代前半の黄金時代を築いたオランダトライアングルの1人。他ふたりルート=フリット、フランク=ライカールトの活躍は十分に観たが、マルコ=ファン=バステンは傷が完治せずそのまま引退してしまった。当時イタリアのミランファンに誰が1番かと聞くと、ほとんどの人がマルコ=ファン=バステンの名前を挙げた。相当に素晴らしいストライカーだったようだ。選手時代のプレーを一度も確認できなかったのが本当に悔やまれる。監督になった彼を注目して行きたい。

UEFA EURO 2008のページ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.03.26

映画『鳶がクルリと』(お薦め度★)

監督、薗田賢次。原作、ヒキタクニオ『鳶がクルリと』。2005年日本。人情コメディ映画。出演、観月ありさ(中野貴奈子)、哀川翔(高松悦治)、宇津井健(池谷定吉)、塩見省三(石坂勇介)、須藤元気(尾関剛)、品川祐(島村雷太)、庄司智春(島村風太)、杉浦太雄(豊田健司)、通山愛里(高松ツミ)、風吹ジュン(飯野圭子)。

商業映画としてのレベルに達していません。
一度挫折した大企業の女性社員のいわゆるサクセス・ストーリーで、協力先が鳶職人という異文化の人々との経緯を描いています。OLと鳶職人とのミスマッチな取り合わせを面白可笑しくしたかったのでしょうが、納得できる内容ではありません。
コメディとしてもチンプンカンプンな解釈と表現で一向に伝わってくるものがありません。脚本が貧弱なうえ、演出でカバー出来ていないので物語としては無残でした。
登場人物の描き方がおざなりです。特に高松ツミ役の通山愛里が奇怪な娘で、重力を無視した踊りのシーンは全く意味不明でした。監督は何を狙っていたのでしょうか。何が受けると考えていたのでしょうか。全く理解できません。
主役の観月ありさに至っては、終始ミニスカートをはかせて彼女の長い足をこれでもかと撮影していました。脚線美を撮りたかったのですね。中身が無いので綺麗な足だけしか印象に残らない作品でした。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007.03.25

Yahoo!動画観戦、千葉ロッテ対日本ハム(第2試合)

0-0で引き分け。2試合連続。

先発の小林宏之とグリンが、雨の降る悪いコンディションの中でそれぞれが好投をみせた。両投手ともに9回を投げ切り、その後のリリーフ陣も踏ん張り得点を許さなかった。千葉ロッテは薮田康彦→藤田宗一→小林雅英、日本ハムは押本武彦→武田勝→武田久。

千葉ロッテに当然勝ってもらいたかったが、ともかく両チームの投手陣が頑張ってくれて見応えのある試合になった。これほどの投手戦を2試合目で観られたのは幸運だった。

昨年までの千葉ロッテだったら2試合ともに負けていていただろう。両試合とも引き分けたことに意義がある。今シーズンは良い結果を残してくれそうな予感がした。昨年出遅れた小林投手だが、非常に安定していてローテーションの柱になることは間違いないだろう。
昨日値千金の満塁ホームランを放ったズレータは沈黙したうえ、相変わらず散発でタイムリーがでないが、昨年低迷したサブローが本日5打数3安打の猛打賞で好調そうでかなり期待できそうだ。ただし、早川大輔(レフト)、青野毅(セカンド)、大松尚逸(ライト)の若手陣が不発なのが物足りない。相手投手が嫌がる粘りのある若手バッターの登場が待たれる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

UEFA EURO 2008 サッカー欧州選手権 予選グループF スペイン対デンマーク

2-1、ホームのスペインが勝利。
グループFでの順位はデンマーク3位(2勝2敗)、スペイン4位(2勝2敗)となった。

スペイン、マドリード。 サンチャゴ・ベルナベウ。
主審、マッシモ=ブサッカ(スイス)

スペイン:ルイス=アラゴネス監督。
デンマーク:モアテン=オルセン監督。

デンマークはアウェイながら序盤は積極的に攻撃できてスペインゴールを脅かすが、前半19分、デンマークは、2回目のイエローでレッドカードとなったニクラス=イェンセンが退場となって10人となる。徐々にスペインが後方で早いパス回しで攻撃の形を整える。34分にスペインのモリエンテスがゴール前でパスを受けて、ボールを切り返して左足で1点先取。44分にはビジが1人で持ち込んでゴール2点目。

後半もスペインが好調を維持するかと思われた後半開始後4分にデンマークがゴール前にロングスローインをしてクラスゴーがヘッドであわせて1点を返し2-1となる。これ以降スペインは1人優位を生かせず互角の勝負になってしまった。15分にデンマークとスペインがそれぞれ選手交代。カーレンバーをグロンキア(デンマーク)、シャビをシャビ=アロンソ。18分にスペインはモリエンテスをフェルナンド=アロンソに交代。28分にデンマークはアンドレアセンをベントナーに交代。30分にはスペインがビジャをアングロに交代し3人枠を使い切る。41分にエキサイトしてエリア外に2回出たことでデンマークのオルセン監督が退場処分を受けた。デンマークは同点に追いつくべく攻撃の手を緩めなかった。スペインは何とか逃げ切った。観客からはブーイングが出るほどの不甲斐ない姿だった。強豪国のスペインは最近低迷しており、好調が維持できない様子。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.03.24

Yahoo!動画観戦、千葉ロッテ対日本ハム(開幕戦)

4-4で引き分け。7回表日本ハムの攻撃で雨が降ってきてそのままコールドゲーム。

開幕投手は、清水直行とダルビッシュ有。

立ち上がりは、投手戦になると思われたが、3回表に清水投手が調子を乱して2失点し、6回にも捉まって2失点でマウンドを降りた。2番手の川崎雄介投手が後続を断った。
5回までダルビッシュにロッテ打線は完璧に抑えられていた。昨年と動揺の負けパターンの様相を呈してきたが、今年は違った。ソフトバンクから移籍したズレータが6回裏満塁でホームランを放ち、一気に同点に追いついた。大砲がいるということがチームにとって、無くてはならない存在ということを痛感した。

千葉ロッテのスタメン若手2人、大松尚逸(ライト)と根元俊一(二塁手)は、それぞれエラーをしたうえヒット無しで良いところが出なかった。

パリーグ開幕戦は寒くて天気が悪いので、自宅でインターネット観戦とした。昨年のGyaOからYahoo!動画に代わった。ソフトバンク、千葉ロッテ、日本ハム、東北楽天4球団の主催試合を無料でライブ配信してくれる。テレビ放送が先細ってきたので、Yahoo!動画の対応は本当にありがたい。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007.03.23

映画『デジャヴ』(お薦め度★★★)

監督、トニー=スコット。製作、ジェリー=ブラッカイマー。2006年米。SFサスペンス・アクション映画。出演、デンゼル=ワシントン(ダグ=カーリン)、ポーラ=パットン(クレア=クチヴァー)、ヴァル=キルマー(プライズワーラ)、ジム=カヴィーゼル(オースタッド)。デジャヴは既視感の意。

予告のイメージからは連想ができない近未来SF映画でした。

少しでも書くとネタばれになってしまいますので、抽象的な内容でレビューします。

舞台背景を理解しようとする間もなく、どんどん物語が進行してしまいます。主人公が事件解決のために矢継ぎ早に謎解きをしていく様子は尋常ではなく、何故このように思考するのかあれこれ思いを巡らせている間に、この作品の舞台は現代ではなく近未来ということに気付かされます。良い意味で裏切られました。

トニー=スコット監督作の『ドミノ』で痛い目にあっており、予告が面白そうではなかったので、劇場鑑賞は当初予定していませんでした。何人かのブログで評価が高かったので観ることにしました。結果は、観て良かったです。作品自体はスピード感溢れるスタイリッシュな映像で切れのある展開で良く出来ています。ただし、ラストは何となく釈然としません。また、犯人が主人公に取調べのときに話した予告めいた言葉が置き去りにされたままとなっており、大きな謎を残した感じがしてしかたありません。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.03.21

『映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険~7人の魔法使い~』(お薦め度★)

監督、寺本幸代。2007年日本。アニメ映画。声の出演、水田わさび(ドラえもん)、大原めぐみ(のび太)、かかずゆみ(しずかちゃん)、木村昴(ジャイアン)、関智一(スネ夫)、千秋(ドラミ)、相武紗季(美夜子)、久本雅美(メジューサ)、河本準一/次長課長(満月牧師)。

全くの子供だましの映画です。
家族サービスで映画館に行きました。子供たちはかなり満足していたようです。子供向けとしてはそれなりに評価でき、興行的にも成功しているのでしょう。しかし、アニメの一作品として捉えた場合、観るだけの価値はありません。
まるで脚本がなっていない。全くストーリー性が無い。話の展開は無理ばかり。単に子供を驚かせるシーンを組み込んでこれでもかといったデコレーションだらけの過剰演出ばかりで中身は無い。二流以下です。"魔法"を扱えば何でもありといういい加減さしか伝わってきません。
もともと、ドラえもんは映画化できるだけの物語を組み込むことは非常に難しいのです。のび太の一人称の物語なのですから。徹底的な過保護による甘え、絶えず繰り返されるいじめの構造、どうにもならないご都合主義なドラえもんが取り出す未来の道具という非常に閉ざされた世界では並々ならぬ労力で脚本を練らなければ、納得できるものには成りえません。
魔法のような未来の道具の数々で話を組み立てているので、あらためて"魔法"を組み込まれても未来の道具との区別は困難で、"魔法"というテイストは生かすことができません。最近の"魔法"映画の影響でテーマに組み込んだだけの安直な企画の基で、力の無い監督が人気キャラクターを用いて製作された駄作でした。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.03.20

西友の冷凍食品「たい焼き」で幸福になる

P50024201

スイーツ断ちダイエットで3㎏減が維持されて身体が軽くなっています(喜)。数ヶ月間甘いものを口にしなくなった効果として、チョコレートやケーキなどの洋菓子が食べたくなくなりました。たまに子供たちに付き合って食べる機会はありますが、以前のようにおいしく感じなくなりました。小腹がすくと頻繁に食べていたのが嘘のようで、これからの人生に無くていいもののようにも感じられる今日この頃です。間違いなく体質改善に繋がっています。

ただし、甘いものを一切口にしていないわけではありません。洋菓子の不味さとは逆に和菓子はおいしく感じられます。最近は食べませんが、おしるこやおはぎ、あんみつは大好物です。子供の頃から特にあんこものは大好きで、最近は「たい焼き」が無性に食べたくなります。

昔は必ず近所に「たい焼き」を売っているお店があったのですが、近年見かけることはなくなりました。その代わり、スーパーの冷凍食品が進化して代替できるようになっています。別段冷凍食品を食べ比べているわけでは無いのですが、たまたま西友ファインセレクトの「たい焼き」を食べたところ、小豆粒あんが全体にしっかり入っていてほど良い上品な甘さのおいしい商品であることに気付きました。実際に実演販売しているものと比べて皮が薄くて食べ応えはないのですが、食後のデザートには丁度いい量です。近頃我が家の定番になりました。家族に評判が良いので一袋6個入りをいつも二袋購入します。沢山買っておかないといつの間にか無くなっていてトホホなことが間々あります(泣)。

自分が子供の頃に好きだったおやつを子供たちも同様に好んでくれている姿を見ると日本人に生まれて本当に良かったとつくづく感じます。「たい焼き」で幸せになれるなんてなんて素敵なんでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.03.19

映画『ダーク・ウォーター』(お薦め度★★★)

監督、ウォルター=サレス。2004年米。ホラー映画。出演、ジェニファー=コネリー(ダリア)、アリエル=ゲイド(セシリア・娘)、ダグレー=スコット(カイル・元夫)、ピート=ポスルスウェイト(管理人)、ティム=ロス(弁護士)、ジョン=C=ライリー(不動産屋)、パーラ=ヘイニー=ジャーディン(ナターシャ)。『仄暗い水の底から』のリメイク作品。

リメイクとしては見事な出来です。
邦画オリジナルをハリウッドが完璧にアメリカナイズしています。舞台および人物設定は非常にマッチしており、主役をジェニファー=コネリーにして成功しています。彼女は『砂と霧の家』でもみせたように、精神的に追い込まれて常軌を失いかける哀れな役柄を巧みに演じます。今作でも母親に捨てられたトラウマに苦しみながらも、最愛の娘との生活を心底守ろうとする迫真の演技に共感させられました。
脚本はオリジナルを超えていると思えるほどで、十分に練り上げられています。母娘の情感を徹底的に描き出しており"泣かせるホラー"としてのオリジナルを十分に踏襲できています。オリジナルを気に入っている者にとっても違和感無く納得できる作品でした。ただし、サスペンスとしての完成度が高すぎて肝心のホラー映画としての恐怖感は減衰してしまいました。リメイクとしては完成度が高いものの、高温多湿を背景とした日本風土に根差した水をテーマにした恐怖の物語では、やはりオリジナルを上回ることはできませんでした。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007.03.18

F1第1戦オーストラリアGP

メルボルン。アルバートパーク・サーキット。58周。

シューマッハ引退後のポスト・シューマッハを狙って、新世代レーサーが激突するシーズンの火蓋が切って下ろされた。初戦となる公道サーキットはスピンが多発するため波乱なレースが予想されたが、22台中17台が完走し見所が無い割りと静かな幕開けとなった。今年からタイヤはブリヂストン1社のみの供給。タイヤ戦争が見られないのは物足りない。

3/18決勝(晴れ、ドライコンディション)
優勝[予選1位]キミ=ライコネン(フェラーリ)
2位 [予選2位]フェルナンド=アロンソ(マクラーレン・メルセデス)
3位 [予選4位]ルイス=ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)

12位 [予選10位] 佐藤琢磨(スーパーアグリHONDA)
16位 [予選11位] アンソニー=デビッドソン(スーパーアグリHONDA)

スタートからライコネンがトップをキープした。アロンソは出遅れチームメイトのF1初黒人ドライバーのハミルトンが先行する展開。アロンソは残り13周の2回目ピットストップでハミルトンをかわして2位に浮上し、勝負強さを見せつけた。ハミルトンは初参戦で3位表彰台、脅威の新人が登場した。ライコネンは安定した速さでポールツーウィン。

10位の佐藤はスタート直後9位に浮上するものの、ヤルノ=トゥルーリ(トヨタ)に抜き返される。10位をキープするもののピットストップ後に順位を落とし12位でフィニッシュ。2年目となるスーパーアグリHONDAは予選10位につけ決勝12位で格段の進歩を遂げている。チームにとっても佐藤琢磨自身にとっても今シーズンは是非とも結果を出して欲しいと願う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.03.17

映画『CUBE ZERO』(お薦め度★)

監督・脚本、アーニー=バーバラッシュ。2004年カナダ。SFホラー映画。ザカリー=ベネット(ウィン)、デヴィッド=ヒューバンド(ドッド)、ステファニー=ムーア(レインズ)、マイケル=ライリー(ジャックス)。「CUBE」シリーズの第3作。

CUBE2』からさらにレベルダウンしました。
アイデアが枯渇した残骸のような作品です。こんな内容ではつくるべきではありませんでした。恐怖感は無く、第2作から続くスプラッター的なテイストが強調されています。ストーリーは意味不明で陳腐でした。森の中で覆面をした手下は全く最低な井出達でシラケました。
『CUBE』はそもそもシリーズ化すべきではなかったと思います。第1作のヴィンチェンゾ=ナタリ監督がその後関わっていないのが頷けます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.03.16

映画『叫』(お薦め度★★★★)

監督・脚本、黒沢清。プロデューサー、一瀬隆重。2007年日本。ホラー映画。出演、役所広司(吉岡登)、小西真奈美(仁村春江)、葉月里緒菜(赤い服の女)、伊原剛志(宮地徹)、オダギリジョー(精神科医・高木)、加瀬亮(作業船の船員)、平山広行(若い刑事・桜井)、奥貫薫(矢部美由紀)、中村育二(佐久間昇一)、野村宏伸(小野田誠二)。

最近観た映画の中で最も怖い作品です。
ラストの最期の最期までゾーッとしました。これほどまでに怖いとは思ってもいませんでした。とにかく葉月里緒菜が怖くて、怖くてしかたありません。何という怖さでしょう。近年稀に観るキャラクターでした。夢に出てきそうです。本当にこの世の者とは思えない存在です。
黒沢清監督作品は『ドッペルゲンガー』(2002)以来2本目です。『ドッペルゲンガー』はそれほど怖く無く、物語も奇妙な感じがしただけでしっくりとした印象は残っていませんでした。このときの主演も役所広司で熱演していたのを覚えています。今回の『叫』の彼もさらに良い味を出しています。恐怖に歪む顔や苦悩で憔悴しきった表情は何んとも言えない切実さがあります。脂が乗り切った演技でした。役所広司の迫真の演技が赤い服の女役・葉月里緒菜をさらに怖い存在にさせたのだと思います。
間違いなく観ておいて損はしないホラーです。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007.03.12

映画『X-メン』(お薦め度★★★★★)

監督、ブライアン=シンガー。2000年米。アメコミ実写版映画。出演、ヒュー=ジャックマン(ローガン)、パトリック=スチュワート(プロフェッサーX)、イアン=マッケラン(マグニートー)、ファムケ=ヤンセン(ジーン=グレイ)、ジェームズ=マースデン(スコット)、タイラー=メイン(セイバートゥース)、アンナ=パキン(マリー)、ハリー=ベリー(ストーム)、レベッカ=ローミン=ステイモス(ミスティーク)、ブルース=デイヴィソン(ケリー上院議員)、レイ=パーク(トード)、ショーン=アシュモア=ボビー(アイスマン)。「X-メン」シリーズ第1作。

こんなにメチャメチャ面白い作品だとは知りませんでした。
「スパイダーマン」シリーズと肩を並べています。超人的なミュータント"X-メン"がキャラクターとして数多く登場するこちらのほうが、組織的で複合的な彩りがあり目を見張る特殊効果からして一枚上手かもしれません。どうしてこれほどの作品を知らずに映画通として生きてこれたのでしょうか。すでに第2、3作の『X-MEN2』(2003)『X-MEN:ファイナル ディシジョン』(2006)が公開されてシリーズ完結してから気づくなんて遅過ぎる。全く情けないぞ>俺。先日観た『ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]』よりもSFアクション映画としては上です。SFXを駆使したSFならではの映像表現とスリリングな演出が、これほどまでにハラハラドキドキさせてくれるとは新鮮な驚きでした。映画館で鑑賞したらどれほどの体感が襲ってきたことでしょう。まさに超弩級のエンターテインメントだと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (5)

2007.03.11

映画『フォーリング・ダウン』(お薦め度★★★)

監督、ジョエル=シューマカー。1993年米。バイオレンス映画。出演、マイケル=ダグラス、ロバート=デュヴァル、レイチェル=ティコティン、フレデリック=フォレスト、チューズデイ=ウェルド、ロイス=スミス、バーバラ=ハーシー。

公開当時はマイケル=ダグラスの切れっぷりが話題となった不条理な物語で、日本人からは遥か遠い日常を描いた作品のように感じていました。しかし、映画が予言した以上に進化(?)してしまったた現代ではこの映画が描く世界は普通以下になってしまいました。ストーカー、DV(ドメスティック・バイオレンス)、逆切れ犯罪はもう日常茶飯事のごとく日本においても発生しています。救いはアメリカ合州国と違って銃社会でないことぐらいでしょう。まったく厭な世の中になってしまったものです。そういった視点でこの作品を観てみると、主人公(マイケル=ダグラス)の行動にはそれなりの理由があり、決して異常とは言えません。したがって、ラストで警察と対峙して取った彼の行動は"潔さ"でした。冷静に考えればそれほど大きな犯罪を犯していないにもかかわらず、彼自身の贖罪と将来を悲観して最悪の決断をしてしまうのが哀れでした。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007.03.10

映画『マリー・アントワネット』(お薦め度★★★)

監督・脚本・プロデューサー、ソフィア=コッポラ。2006年米。歴史劇映画。出演、キルスティン=ダンスト(マリー=アントワネット)、ジェイソン=シュワルツマン(ルイ16世)、マリアンヌ=フェイスフル(マリア=テレジア女帝)、リップ=トーン(ルイ15世)、ジェイミー=ドーナン(フェルゼン伯爵)、オーロール=クレマン(シャール公爵夫人)、アーシア=アルジェント(デュ=バリー夫人)、ジュディ=デイヴィス(ノアイユ伯爵夫人)、スティーブ=クーガン(メルシー伯爵)、ローズ=バーン(ポリニャック公爵夫人)、シャーリー=ヘンダーソン(ソフィー内親王)。マリー・アントワネット生誕250周年の年に、フランス政府の全面的な協力の下、ヴェルサイユ宮殿で大規模な撮影を行い、全世界の注目を集めた話題作。

目から鱗な映画でした。
マリー=アントワネットに対して持っていたイメージが、この作品で逆転しました。今までは浪費家、享楽的、ヒステリックな女性とばかり考えてきました。今作に登場するルイ15世の愛人・デュ=バリー夫人のような人物と捉えていました。しかし、間違っていましたね。彼女は現代から見ても絵に描いたような良妻賢母な女性と感じます。14歳で単身オーストリアからフランス王室へ政略結婚で嫁がされ、全く頼りにならない夫・ルイ16世に一生を捧げた健気さは立派としか言いようがありません。それにしてもこれほど政略結婚が子供を授かるまで肩身の狭くストレスな毎日を送らなければならなかったとは想像を超えています。よくぞ宮殿内の王族や貴族たちの本人に聞こえるように話す陰口に堪えられたものです。これほど酷い環境にいれば虚しい孤独感から様々な浪費に走ってしまうのはしかたないでしょう。俗人が捉える浪費とはまったく次元が違っています。彼女の浮世離れした上品な逃避を誰が責めることができるでしょうか。

ロスト・イン・トランスレーション』のソフィア=コッポラ監督作品なので、必ず劇場で観ようと考えていました。フランス王室の絢爛豪華な佇まいと靴やドレスなどの美術への徹底したこだわりがより一層当時を偲ばせるものになっています。18歳で即位した王妃マリー=アントワネットの悲しみや孤独感を明るくポップに展開した作風は見事です。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007.03.09

インフルエンザA型に感染し、タミフルで治療

2年連続の予防接種で2005-06シーズンはクリアしていましたが、2006-07シーズンはインフルエンザに罹ってしまいました。残念です。先週末に俺を除く家族全員がインフルエンザA型を発症していたので、当然の帰結でしかたありません。3日間寝込みました。職場は期末の忙しいときに丸々週の後半を休んでしまいました。

今回の初期症状は、悪寒・鼻水・下痢で37℃台で高熱でなかったのでインフルエンザらしからぬ傾向もありこのまま留まってくれればと微かに期待したのですが、下痢が激しくなって医師に診断してもらう時点では39℃に上がっていました。鼻水を採取しての検査はインフルエンザA型(+)、処方はタミフルです。発熱後48時間以内に使えば効果がある薬としていまや無くてはならない特効薬ですが、何人かの中学生がタミフルを飲んで自宅マンションから転落死をしているという最近のニュースもあって、医師から大人でも万が一の場合があるのでタミフル服用後は外出を控えたほうが良いとのアドバイスがありました。

タミフルの影響で異常行動が出てしまうのかわかりませんが、ニュースでわからない点が1つあります。異常行動を起こしたお子さんは"初めてタミフルを服用"したのかどうか報道されていません。厚生労働省は因果関係は無いと発表していますが、マスコミは事故が起こるたびにタミフル=異常行動という煽り方しかしていません。被害にあった方の過去のインフルエンザにおいてタミフルを使っていたかどうかまで調べて報道してくれればもっと冷静な判断ができるのにと思えてなりません。

タミフルはA型、B型にしか効かないと言われていますが、鳥インフルエンザから「新型」した場合にも対抗薬として機能するはずなので、マスコミにはより慎重に報道に当たっていただきたいと思います。

【関連記事】
2005/ 2/28 インフルエンザB型
2005/ 3/26 『インフルエンザの世紀』
2005/11/23 新書『インフルエンザ危機』

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007.03.05

単行本『本日より「時間外・退職金」なし―日本マクドナルドに見るサラリーマン社会の崩壊』

著者、田中幾太郎(たなか=いくたろう)。ジャーナリスト。
2007/2/28発行。光文社ペーパーバックス。

日本にサラリーマンはいなくなり、時間外も退職金も無い単なる"ワーカー(worker)=労働者"に成り下がり、低賃金で一生働き続けること(Never-Ending Working Life)になるだろうと書かれた驚愕の書です。

世界規模で進むグローバル化は人件費抑制を要求し、残業代と退職金の支払いを無くす方向に動き始めたと解説しています。

「ホワイトカラー・エクゼンプション(労働時間規制の適用除外)」の法案が1月に見送られたものの、日本で導入されるのは時間の問題で、2006年4月に施行された「改正高年齢者雇用安定法」によって多くの企業で定年制の廃止が検討されており、やがて退職金制度が無くなっていくだろうと予測しています。

すでに日本マクドナルドは「幹部候補社員(みなし管理職)の時間外手当」と「定年制度」という日本企業独特の慣行が消えてしまいアメリカ式の雇用形態に移行して、それが原因で退職者が増え、訴訟が起こされているとのことです。
日本マクドナルドは特殊なケースではなく、日本全体のサラリーマンの問題になることは必然だと警告する著者に納得させられました。

低価格化路線で躓きながら、高級化路線とクーポン券の乱発で売上高を更新し復活の兆しが見える日本マクドナルド、売上至上主義の裏で現場社員が酷使されていると書かれた内容には正直驚かされました。

これは決して他人事ではないでしょう。日本のサラリーマンにとって、暗黒の時代が訪れようとしています。

どうすればいいのか?解を探さなければなりません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.03.04

ドラマ「春のワルツ」[全20話](お薦め度★★★)

監督、ユン=ソクホ。2006年韓国KBS(2006/3~5月放送)。出演、ソ=ドヨン(ユン=ジェハ/イ=スホ)、ハン=ヒョジュ(パク=ウニョン/ソ=ウニョン)、ウン=ウォンジェ(チェハ/スホ子供時代)、ハン=ソイ(ウニョン子供時代)、ダニエル=ヘニー(フィリプ=ローゼンタール)、イ=ソヨン(ソン=イナ)、パク=ヒジン(キム=ヒジン・イナの友人で新聞記者)、イ=ハヌイ(イ=ジョンテ・スホの父)、イ=インソン(イ=ガング・イ=ジョンテの息子)、チョン=ドンファン(ユン=ミョンフン・チェハの父)、クム=ボラ(ヒョン=ジスク・チェハの母)、ユン=ユソン(チョ=ヘスン・ウニョンの母)、キム=ヘスク(チョ=ヤンスン・ヘスンの姉)、チェ=ジャヘ(ホン=ミジョン・ウニョンの親友)、チェ=シウォン(パク=サンウ・ヤンスンの息子)。ユン=ソクホ監督「四季シリーズ」最終章。

ユン=ソクホ監督にとって、シリーズ中で一番完成度の高い作品です。
美しい自然を舞台に、季節感溢れた繊細な映像美をとことん追求しています。ロケで撮影されたどのカットも構図が決まっていて唸らせます。演出と編集も「秋の童話」「冬のソナタ」「夏の香り」と比べて、一歩抜きん出ていました。場面展開の間がゆったりでありながら間延びしない絶妙さがありました。無駄を排除しつくした感があります。しかし、脚本は人物の相関図を緻密に計算して作りこんだためか、喜怒哀楽の起伏が弱くドラマチック性が薄れシリーズ中一番地味になってしまいました。もちろん監督としてはその点は織り込み済みで、主役に抜擢した4人のフレッシュさで、春という季節感の恋愛を表現させたのだと思います。テーマとした"希望"は狙い通り伝わったと感じます。
WOWOWで放映された「夏の香り」と同様に韓国版を日本向けに再編集したディレクターズカット版とのことです。韓国版では主題歌はウニョン目線で女性歌手YUNAの「Flower-F」でしたが、日本版用に新たにチェハ役のソ=ドヨンが「Flower-M」を歌ってチェハ目線を組み込んでいます。すなわち韓国では男性向け、日本では女性向けでの作品づくりの提供を強めたのだと思います。

本作のカップルは無名ながら非常にお似合いだったと思います。ソ=ドヨンはルックスも良くて歌も上手いですね。一方のハン=ヒョジュは暖色系が特に黄色の服が似合う可愛らしい女優でした。

さて、懸案となっていたシリーズのお気に入り順位は次の通りに決定しました。

1位「夏の香り」(お薦め度★★★★★)
2位「春のワルツ」(お薦め度★★★)
3位「秋の童話」(お薦め度★★)
4位「冬のソナタ」(お薦め度★)

四季シリーズの中で「春のワルツ」は話題性と人気度は他と比べて落ちますが、他と違って悲劇性を用いなかった作品として評価できます。ユン=ソクホ監督は周囲の期待が高かまる大プレッシャーの中で最善を尽くしたと思います。

【関連記事】
2006/ 8/ 7 韓国ドラマ「春のワルツ」10/5(木)22時、BS2で放送開始
2007/ 2/ 1 オリジナルサウンドトラック「春のワルツ」

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2007.03.01

新書『チンギス・カン』

著者、白石典之(しらいし=のりゆき)。新潟大学助教授。
2006/1/25発行。中公新書。

昨年の2006年はモンゴル帝国建国八百周年に当たりました。本書はこれにあわせて発行されています。以前WOWOWで映画『チンギス・ハーン』(モンゴル・1992)が放映されました。モンゴル映画は荒削りで、かなり昔の映画を観ているようでしたが、内容はエネルギッシュで圧倒されました。チンギス・ハーンの激動の半生は非常に興味深いものでした。彼に関する本があればと探していたところ本書に出会いました。

著者はモンゴル考古学者として、遺跡や遺物などの物証からチンギスの実像にアプローチしています。そのため、ある程度彼の物語を知っていないと前半は読み続けるのはつらいものがあります。後半になると、彼の死後の後継者選びの経緯は物語性が高く読み物として楽しめました。

チンギス=カンの呼び方が詳細に説明されていました。

チンギス=カン
チンギス=ハン
チンギス=ハーン

・ペルシャ語史料に基づき"ジンギス"と呼ぶ欧米の研究者がいる。
→洋楽でジンギス=カンと歌われた曲はその影響だろうか?
・「カン」とは、国の王や部族の長などの意味。
・「ハン」は、「カン」と同じ意味。生前当時の発音は「カン」。
・「ハーン」は、唯一無二の君主の意味。「カン」よりもランクが上。死後に呼ばれる。

チンギスの墓所はいまだに謎で発見されていないそうです。世界征服者でありながら巨大な大宮殿は作っておらず、日本人がイメージするものとは大分違うようです。

ところで、3/3から映画『蒼き狼 地果て海尽きるまで』が劇場公開されますが、本書では紹介されていません。前述の映画『チンギス・ハーン』の記述もありませんでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2007年2月 | トップページ | 2007年4月 »