『映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険~7人の魔法使い~』(お薦め度★)
監督、寺本幸代。2007年日本。アニメ映画。声の出演、水田わさび(ドラえもん)、大原めぐみ(のび太)、かかずゆみ(しずかちゃん)、木村昴(ジャイアン)、関智一(スネ夫)、千秋(ドラミ)、相武紗季(美夜子)、久本雅美(メジューサ)、河本準一/次長課長(満月牧師)。
全くの子供だましの映画です。
家族サービスで映画館に行きました。子供たちはかなり満足していたようです。子供向けとしてはそれなりに評価でき、興行的にも成功しているのでしょう。しかし、アニメの一作品として捉えた場合、観るだけの価値はありません。
まるで脚本がなっていない。全くストーリー性が無い。話の展開は無理ばかり。単に子供を驚かせるシーンを組み込んでこれでもかといったデコレーションだらけの過剰演出ばかりで中身は無い。二流以下です。"魔法"を扱えば何でもありといういい加減さしか伝わってきません。
もともと、ドラえもんは映画化できるだけの物語を組み込むことは非常に難しいのです。のび太の一人称の物語なのですから。徹底的な過保護による甘え、絶えず繰り返されるいじめの構造、どうにもならないご都合主義なドラえもんが取り出す未来の道具という非常に閉ざされた世界では並々ならぬ労力で脚本を練らなければ、納得できるものには成りえません。
魔法のような未来の道具の数々で話を組み立てているので、あらためて"魔法"を組み込まれても未来の道具との区別は困難で、"魔法"というテイストは生かすことができません。最近の"魔法"映画の影響でテーマに組み込んだだけの安直な企画の基で、力の無い監督が人気キャラクターを用いて製作された駄作でした。
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コメント
駄作だと~!!ふざけるな!!勉強もろくにできない奴が言うセリフか~!!のび太くん以下がいるなんて・・・21世紀はどうなってるんだ~・・・・
投稿: ドラえもん | 2007.04.16 04:01
>ドラえもんさん、コメントありがとうございます。
ドラえもんさんは自分の映画がどのように評価されたのかチェックされていたのですね。流石に国民的アイドルです。
長期で人気者を維持するのは大変なのですね。恐れ入りました。
投稿: erabu | 2007.04.16 23:39