映画『鳶がクルリと』(お薦め度★)
監督、薗田賢次。原作、ヒキタクニオ『鳶がクルリと』。2005年日本。人情コメディ映画。出演、観月ありさ(中野貴奈子)、哀川翔(高松悦治)、宇津井健(池谷定吉)、塩見省三(石坂勇介)、須藤元気(尾関剛)、品川祐(島村雷太)、庄司智春(島村風太)、杉浦太雄(豊田健司)、通山愛里(高松ツミ)、風吹ジュン(飯野圭子)。
商業映画としてのレベルに達していません。
一度挫折した大企業の女性社員のいわゆるサクセス・ストーリーで、協力先が鳶職人という異文化の人々との経緯を描いています。OLと鳶職人とのミスマッチな取り合わせを面白可笑しくしたかったのでしょうが、納得できる内容ではありません。
コメディとしてもチンプンカンプンな解釈と表現で一向に伝わってくるものがありません。脚本が貧弱なうえ、演出でカバー出来ていないので物語としては無残でした。
登場人物の描き方がおざなりです。特に高松ツミ役の通山愛里が奇怪な娘で、重力を無視した踊りのシーンは全く意味不明でした。監督は何を狙っていたのでしょうか。何が受けると考えていたのでしょうか。全く理解できません。
主役の観月ありさに至っては、終始ミニスカートをはかせて彼女の長い足をこれでもかと撮影していました。脚線美を撮りたかったのですね。中身が無いので綺麗な足だけしか印象に残らない作品でした。
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