映画『かもめ食堂』(お薦め度★★)
監督・脚本、荻上直子。原作、群ようこ。2005年日本。人情コメディ映画。出演、小林聡美(サチエ)、片桐はいり(ミドリ)、もたいまさこ(マサコ)、マルック=ペルトラ(マッティ)。
ほのぼのとします。
フィンランドのヘルシンキを舞台とした日本食堂の話です。その意外性が面白く、登場する人物に悪い人がいないというのどかさに癒されます。北欧のフィンランドという国に対するイメージとマッチしていました。
『バーバー吉野』で注目された荻上直子監督の長編3作目で、個性的な女優陣を見事に使い切っています。日本を舞台としていないのに、かもめ食堂という日常の空間は日本そのもので、フィンランド人からお店の中を覗き込まれる様子は、日本人が世界からどう見られているか常に気にしてきた歴史的な感覚を表現しています。食堂の中に入ってきたフィンランド人に対して主人公が、日本人に接するのと同じように日本的に繋がろうとする接客もおかしさを上手に表現していました。ただし、実際にはこの映画のようにフィンランド人とコミュニケーションが取れるわけはないでしょう。その辺りのギャップ感もコメディとして成立させています。
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コメント
こんばんは。
ブログにコメントありがとうございます。
「かもめ食堂」、DVDで見たのですが、とてものどかで、あったかい雰囲気の映画でした。
俳優陣もベテラン揃いですしね。
投稿: TOM | 2009.12.06 21:40
>TOMさん、コメントありがとうございます。
訂正のご連絡をいただきましので、コメント本文を修正いたしました。
>とてものどかで、あったかい雰囲気の映画でした。
同感です。
とてもいやされる作品だと思います。
投稿: erabu | 2009.12.06 22:03