映画『シムソンズ』(お薦め度★★★★)
監督、佐藤祐市。2006年日本。青春スポーツ映画。出演、加藤ローサ(伊藤和子)、藤井美菜(尾中美希)、高橋真唯(小野菜摘)、星井七瀬(林田史江)、大泉洋(大宮平太)、田中圭(加賀真人)、高田延彦(本島則之)、松重豊(高松康文・ディレクター)、山本浩司(渡辺恭輔・AD)、夏八木勲(石神保)、森下愛子(伊藤佳子・母)、宇梶剛士(伊藤謙一・父)、丸山智己(田辺幸彦・ライバルのコーチ)、徳井優(小野昌和・菜摘の父)。2002年ソルトレークオリンピックのカーリング日本女子代表チーム“シムソンズ”の4人のメンバーの実話を基に映画化。
スポ根ものとしては久々に清々しい作品でした。
ともかく佐藤祐市監督の才能は素晴らしいです。とかくスポーツ成長物語は観客に対して、見る側としての強い共感を求めがちです。しかし、この映画においては、まったく共感させることを強要しません。背景としての構成は切羽詰った状況なのですが、コミカルに緩めで力を入れることなく感動の嵐にしてくれます。このタイミングの良さとバランス感覚の鋭さはレベル的に相当なテクニックです。TV業界で活躍されて劇場版は2作目という経験を積んだ実力者のようです。今後の作品は見逃せません。
映画の中で“シムソンズ”というチーム名の由来が披露されますが、なんとアメリカの人気アニメで俺の大好きな“シムプソンズ”だったとは意外でした。加藤ローサ演じるところの伊藤和子が単純に“シムプソンズ”の英語表記でPを抜いてしまっただけのようです。そのお間抜けで愛すべき可愛らしさも伝わってきました。
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