映画『名探偵コナン 紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)』(お薦め度★★)
監督、山本泰一郎。2007年日本。アニメ映画。声の出演、高山みなみ(江戸川コナン)、山崎和佳奈(毛利蘭)、神谷明(毛利小五郎)、松井菜桜子(鈴木園子)、茶風林(目暮警部)、緒方賢一(阿笠博士)、岩居由希子(吉田歩美)、高木渉(小嶋元太)、大谷育江(円谷光彦)、林原めぐみ(灰原哀)、山口勝平(工藤新一)。青山剛昌原作の人気TVアニメの劇場版第11弾。
劇場版は初めてです。子供向けとしてはまあまあでした。
しかし、大人向けとしてはアイデア不足の何ものでもありません。TV版よりもマシですが、元々アニメでミステリーを描くには無理があります。人物の心理描写が不可能でトラップを仕込むには相当なテクニックが必要とされるからです。
本作は何とかサスペンス度だけで観客を引っ張りますが、最後は強引な辻褄合わせと理解不能なこじつけだらけでした。真剣に脚本を練ったように感じられません。アニメと言えどもこれほどリアリティが皆無なのは御免です。
子供たちに人気があるからといっても、より高度なエンターテインメントを目指さないと飽きられてしまうと思うのですが、この物語で実写版にしたら手のつけられない作品になることでしょう。もっと製作者には力を入れていただきたいと思います。
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