映画『デイジー アナザーバージョン』(お薦め度★★★)
監督、アンドリュー=ラウ。脚本、クァク=ジェヨン。2006年韓国。サスペンス・ラブストーリー映画。出演、チョン=ジヒョン(ヘヨン)、チョン=ウソン(パクウィ・殺し屋)、イ=ソンジェ(ジョンウ・刑事)、チョン=ホジン(チャン刑事)、デヴィッド=チャン(組織のボス・チョウ)。 チョン=ウソン扮する暗殺者パクウィの視点から描く別バージョン。
劇場公開版よりも一段優れています。
何故これを公開版にしなかったのでしょうか。元々予告編で紹介されていたのがこのアナザーバージョンだった思います。予告編からイメージしたそのものがこれで語られています。間違いなく「インファナル・アフェア」の世界観に近いのがこちらの『デイジー アナザーバージョン』です。
上映時間は、劇場公開版は125分でアナザーバージョンが103分と22分少なくなっています。説明不足な部分はありますが、全体の流れのバランス良く、最期のガンアクションシーンは当然の帰結であり、ストレートに泣けます。
最終的にアナザーバージョンを本編(劇場公開版)としなかったのは、韓国映画に求めるニーズは恋愛ものとの認識があったからでしょう。マーケット的には正しい判断だったのかもしれませんが、作品として比較した場合、劣ったほうを本編としてしまいました。
オランダロケを意味あるものにしているのは、間違いなくアナザーバージョンです。『デイジー』という作品のファーストコンタクトがこれだったらと思うと本当に残念でなりません。
まだ、どちらも観ていない方には、是非『デイジー アナザーバージョン』から観ることを強くお勧めします。
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