単行本『ロボットの天才』
著者、高橋智隆(たかはし=ともたか)。ロボットクリエイター。
2006/6/6発行。メディアファクトリー。
ドン引きしました。
大分前に読み終わっていたのですが、書評を書く気になれませんでした。
ロボットの若きカリスマと非常に興味が引かれていたのですが、あきれました。ここまであけすけに書く必要があるのでしょうか。本音トークといえば若者の特権ですが、彼のあまりの偏狭な思考に驚かされ、がっかりさせられます。「米TIME」誌の年末企画「Coolest Invention of 2004」でクロイノが紹介され、「ポピュラーサイエンス日本版」の"未来を変える33人"に選ばれた人物が語る内容としてはレベルが低過ぎます。折角の二足歩行ロボットの草分けとしての業績も霞んでしまいますよ。
メディアファクトリーの書籍の作り方は変です。タイトルから著者は高橋智隆本人ではなく、第三者とばかり思っていました。本人が書いたということはタイトルはイコールですから、自ら天才と言っています。さらに奇怪なのは「はじめに」で「高橋智隆はロボットの天才である。」と断定して書いています。しかし、署名がありません。これも本人なのでしょうか?ちなみに「あとがき」は本人でした。
今後は高橋智隆の生き方を注目したいとは思いません。結果としてのロボットのみを評価して行きたいと思います。
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