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2007.05.31

凄いぞ!!自分のブログに検索機能搭載

5/3にGoogle検索を導入しましたが、設定ミスで今日まで本格的に使えませんでした。昨日アップルストア銀座で開催された「Googleプロダクトセミナー第2回」に参加して個別にサポートしていただきました。コードのエンコードをサイトのUTF-8に一致させる回答によって今日から問題なく自分の過去ログを検索できるようになりました。ご対応いただいたGoogle社のサポート担当の方々、本当にありがとうございました。

現状のブログ機能において、完成形を迎えることができました。
自分の記事を瞬時に検索して内容を確認できる素晴らしさは、実際操作してこそ確かめられます。元々記憶力が弱いので日々の備忘録としても記事を書き続けて、今に役立てようとしてきたことが実現しました。

真っ先に検索したキーワードは「イェジン」です。そうソン=イェジンです。検索結果は約53件で一番最初に表示されたのが「女優ソン=イェジン(孫芸珍)」でした。Googleは重要度の高いものから並ぶので、自分の発言に自動的に重みがついた一覧を確認できます。画期的ですね。書いているときは意識していないのに、インターネット上での重要度をフィードバックしてくれるのは本当に面白いです。いろいろと検索して自己分析に役立てます。さあてどのような傾向が見られるでしょうか?

ところで、ココログでも画面左下に検索を提供してくれています。しかし、同機能でありながら提供のしかたが本家のGoogleとは雲泥の差です。せめてデザイン面で頑張って欲しかったと思います。

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2007.05.30

映画『イントゥ・ザ・ブルー』(お薦め度★★★)

監督、ジョン=ストックウェル。2005年米。海洋アドベンチャー映画。ポール=ウォーカー(ジャレッド)、ジェシカ=アルバ(サム)、スコット=カーン(ブライス)、アシュレイ=スコット(アマンダ)、ジョシュ=ブローリン(ベーツ)、ジェームズ=フレイン(レイエス)、タイソン=ベックフォード(プリモ)。

かる~く楽しめます。
トレジャー・ハンターと麻薬犯罪の話しを強引に結びつけたストーリーに深みはなく、謎解きの要素は半減しています。また、犯罪グループが仲間割れをする経緯がわからないので、サスペンスものとしても弱くなってしまいました。
海を舞台にしたアクション映画は希少価値があって楽しめるものの、サメが悪い奴らしか襲わないというのは無理がありますし、船内でヒロインのジェシカ=アルバが行ったアクションは女性にやらせるべきものではないでしょう。絶対に男性のアクションです。海中と船上のアクションのコントラストを強調したいがために用意されたとしか思えません。
一つひとつの要素は中途半端なのですが、海中シーンがほれぼれするほどきれいなのとテンポがいいので粗が目立たず、全体の印象は良好でした。

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2007.05.29

F1第5戦モナコGP

モンテカルロ市街地コース。78周。

アロンソとハミルトンのマクラーレン・メルセデスがワン・ツーフィニッシュ。ハミルトンは5戦連続の表彰台で記録をさらに更新。マクラーレンの速さについていけず、フェラーリのマッサは3位で、ライコネンは予選でマシントラブルによって16番グリッドスタートで8位に終わる。

佐藤琢磨は17位。

5/27決勝(曇→晴れ、ドライコンディション)
優勝[予選1位]フェルナンド=アロンソ(マクラーレン・メルセデス)
2位 [予選2位]ルイス=ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)
3位 [予選3位]フェリッペ=マッサ(フェラーリ)

17位 [予選21位] 佐藤琢磨(スーパーアグリHONDA)
18位 [予選17位] アンソニー=デビッドソン(スーパーアグリHONDA)

順当なスタートでアロンソとハミルトンが抜け出す。1回目のピットインに入る前に、アロンソとハミルトンがファステストの応酬を繰り返す。見応えのあるレースとなる。2回目のピットインを終えた残り21周でアロンソとハミルトンが0.8秒差に縮まる。しかし、ハミルトンは追い上げることはせず、2台のランデブー走行となる。同じチームで争うことを避けたことは懸命な選択だろう。アロンソが4秒差をつけてフィニッシュ。今季2回目、通算17回目の優勝を遂げた。

ドライバーズポイント
1 フェルナンド=アロンソ 38
1 ルイス=ハミルトン 38
3 フェリッペ=マッサ 33
4 キミ=ライコネン 23

アロンソがハミルトンに並び、チームメイト同士の争いが続く。ライコネンははまると圧倒的に早いがフェラーリに移籍しても安定感がない。このままだとマクラーレン・メルセデスに大きく差をつけられてします。他チームの奮起に期待したい。

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2007.05.27

映画『ホテル・ハイビスカス』(お薦め度★)

監督、中江裕司。原作、仲宗根みいこ 漫画『ホテル・ハイビスカス』。2002年日本。コメディ映画。出演、蔵下穂波(美恵子)、照屋政雄(父ちゃん)、余貴美子(母ちゃん)、平良とみ(おばぁ)、ネスミス(ケンジにぃにぃ)、亀島奈津樹(サチコねぇねぇ)、和田聡宏(能登島)、大城美佐子(まやー食いおばぁ)、登川誠仁(キジムナータンメー)。

企画意図が全くわかりません。
ホテルと言っていながらホテルにまつわる話はほとんど無く、主人公の小学3年生の元気だけの女の子の物語です。3100人もの中から抜擢されたようですが、可愛らしくなく演技はベタでどうしようもありません。ストーリーもほとんどわかりませんでした。家族ドラマでありながら、家族らしさは皆無でそもそもの設定が成立していません。"沖縄"がブームということだけで撮った映画としか伝わってきませんでした。

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2007.05.26

加齢臭対策第2弾、uno デオドラントスプレー

消臭・抗菌スプレー「イオンクリア」は肌に合いませんでした。月~金曜日にかけて使用をするのですが、気付くと使用箇所に小豆大の吹き出物が出るようになりました。にきびのようなしこりです。「イオンクリア」を止めると1週間で消えるというもので何回か繰り返したので使用を中止しました。

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しかし、夏に向かって体臭が気になります。たまたまコンビニエンスストアで資生堂のuno(ウーノ)ブランドで男性用/ボディー/制汗・デオドラントの新商品を見かけて購入しました。商品名は「ウーノ デオドラントスプレー(アイス)C(医薬部外品)」です。夏向け商品でスプレーが-15℃に冷却されるので凍傷を注意する必要があり、10cm離して連続スプレーは避けるようにと注意書きがあります。汗・アブラ・ニオイを吸収するパウダーが配合されているということです。試したところ1回で朝から晩まで効果がありそうです。今度は大手メーカーの商品なので肌に合わないことはないと思います。当面使ってみようと思います。

unoのサイトでは若い男性向けに刺激的なプロモーションが展開しています。グラビアアイドル瀬戸早紀、和希沙也、加藤理恵、倉科カナ、岩佐真悠子、安田美佐子、山崎真美の7人を起用したCMを流しています。CMコンセプトはグラビアアイドルVS.松岡修造 どちらを見るか!?それが問題だ!」で7種類のパッケージと同じ色のビキニを着たグラビアアイドルと画面の小窓に登場する松岡修造の商品アピール度を競い合わせています。悩殺映像と小窓の松岡がビミョーなバランスで面白くまとまっています。7人の中では倉科カナに注目しました。
なお、unoオリジナルお宝DVDプレゼントキャンペーンが実施されています。応募期間は5/21~8/20です。

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2007.05.25

美味いビールの系譜「ヱビス<ザ・ホップ>」

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サッポロビールが今年4/4から、ヱビスビールに「ヱビス<ザ・ホップ>」を加えました。リリースでの説明は次の通りです。

「ヱビス<ザ・ホップ>」は、素材・製法にこだわるヱビスブランドとして、長期熟成・麦芽100%・バイエルン産アロマホップふんだん使用・ヱビス酵母使用を踏襲しながらも、チェコ・ザーツ産ファインアロマホップをバランスよく加えることで、“心地よい香りとまろやかな飲み口”を実現。通常のヱビスビールとは違った、新しい香りと味わいを提案します。

昨年3月に「畑が見えるビール」、8月には「畑から百三十年」を限定発売しました。その美味しさは最上級で素晴らしいものでした。この味わいの延長線上に「ヱビス<ザ・ホップ>」が登場しました。今度は限定販売ではないので売り切れを心配することはありません。ただし、プレミアムビールであるため少しばかり値段が高くなっています。ヱビスビールの一員ですが、芳醇な香りと軽やかな飲み応えの「ヱビス<ザ・ホップ>」は別物と考えた方がよいでしょう。
「畑が見えるビール」と「畑から百三十年」の贅沢さを商品として残してくれたことは、素直にうれしく感じます。サッポロビールの一連の提案には賞賛を送りたいと思います。

ところで、従来からあるヱビスビールは美味しいと思ったことがありません。苦さが強調されていて飲んだ後の重さが合いません。漫画『美味しんぼ』で取り扱われたためか、ちょっと高級なビールとして美味しいものだと思い込まれているようです。存在感はあることは認めます。

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2007.05.24

新書『「天才」の育て方』

著者、五嶋節(ごとう=せつ)。
2007/5/20発行。講談社現代新書。

著者は、天才ヴァイオリニスト五嶋みどりと五嶋龍の姉弟の母親です。

・どのようにして姉弟ふたりとも天才ヴァイオリニストに育てられたのか?
・何故姉弟の歳が離れているのか?

昔から興味がありました。TV特番でドキュメンタリーが放映されるものの、子どもたちが脚光を浴びるだけで母親へはほとんどインタビューがなく、どのような考え方をお持ちなのかを知りたいと思っていました。

本書を読んで驚いたのは、子どもたちをまったく天才と考えていない極普通のぶっちゃけた関西人のおばちゃんということでした。そして愚直に子供たちと向き合ってきたひとりの母親としての生き方でした。
ともかく親子のコミュニケーションが大切だと考えられていて、手抜きがありません。このことが全てといっていいでしょう。教育論などと大上段に構えることがなく「子どもに育てられ論」と語られている姿勢に感心しました。非常に見習うべきところが多いと感じます。
姉の五嶋みどりが過去に鬱病と拒食症になってそれを克服してきたことが触れられていて、決して順風満帆ではなかったことがわかりました。最近のマスコミが弟だけに注目している背景だったのですね。

ところで疑問に思っていた姉弟の歳が17歳違いというのは、離婚によるものだということもわかりました。

講演やインタビューから原稿を起こしてあるため、非常に読みやすくとてもわかりやすい内容でした。ひとりの母親の赤裸々な人生が語られた素敵な本です。

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2007.05.22

TV観戦→Yahoo!動画観戦、千葉ロッテ対中日(第45戦)

8-3で千葉ロッテの圧勝。交流戦は幸先の良いスタート。3連覇を目指して欲しい。

千葉ロッテの先発は成瀬義久投手。中日は朝倉健太投手。

4回表、中日の攻撃でウッズがソロホームランされて3-1から観戦開始。成瀬投手の球は走っているが、少し高い。6回表には追加点を許してしまう。7回表ツーアウトからヒットされ、マウンドを降りた。2番手荻野忠寛投手がピシャリと押さえ、8回表は3番手薮田安彦投手で追加点1点を取られた。9回表は4番手川崎雄介投手が3者凡退。先発の成瀬投手は土付かずの5勝目。

千葉ロッテは初回から得点して、常に千葉ロッテペースで試合を優位に進めが、残塁が多く凡退を繰り返した。福浦和也はタイムリーを6回と8回に放ちチャンスに強いことを証明した。千葉ロッテで唯一頼れるバッターだ。

22時に終了して、他の試合と比べて一番長い試合になった。交流戦の初日はパ・リーグが全勝した。

前回観戦してからの試合結果
22日(火) ○ 8 - 3 対中日 18:15 千葉マリン 【25勝16敗4分】

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2007.05.21

映画『ブロークン・フラワーズ』(お薦め度★★)

監督・脚本、ジム=ジャームッシュ。2005年米。人生ドラマ映画。出演、ビル=マーレイ(ドン=ジョンストン)、ジェフリー=ライト(ウィンストン・隣人)、シャロン=ストーン(ローラ)、フランセス=コンロイ(ドーラ)、ジェシカ=ラング(カルメン)、クロエ=セヴィニー(カルメンのアシスタント)、ティルダ=スウィントン(ペニー)、ジュリー=デルピー(シェリー)。第58回(2005)カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ受賞。

初期の代表作『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(1984)、『ダウン・バイ・ロー』(1986)を知る者からすると期待外れでした。
元プレイボーイに、息子がいるという差出人不明の手紙から送り主を探すために、昔の恋人たち5人にそろぞれ会いに出かける顛末記が展開します。到底有り得ない設定ですが、『ロスト・イン・トランスレーション』でその存在感を示したビル=マーレイが主役ということでどのような演技となるのか期待しました。しかも、ジム=ジャームッシュ監督です。彼の作品と20年ぶりの再会は楽しみでした。
しかし、ビル=マーレイらしからぬ起用のされかたで、監督が持つ独特の奇妙なおかしさはなりを潜めており、全体的に惹きつけるものはありませんでした。作品としてはコメディのつもりかもしれませんが、全く笑える代物ではありません。シャロン=ストーンやジェシカ=ラングなどの豪華女優陣の登場しますが、一緒に登場する娘や助手などの脇役にインパクトがあって彼女たちの影が薄くなっています。贅沢というか勿体無いというか監督の意図がわかりません。

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2007.05.20

Yahoo!動画観戦、楽天対千葉ロッテ(第44戦)

3-8で千葉ロッテの圧勝。

エースの清水直行投手が8度目の登板で、今季初白星。チームも貯金が今季最多の8となり、5/22からの交流戦に向けて弾みをつけた。

1回表から千葉ロッテ打線は楽天先発、有銘兼久(ありめ=かねひさ)投手から2番今江敏晃がツーベース、3番福浦和也があっという間のタイムリーで1点先取、出鼻を挫いた。3回までに4点とした。しかし、清水投手では安全圏ではない。4回裏には楽天4番山崎武司に特大のソロホームランを浴びる。5、6回にも1点ずつ取られ6回でマウンドを降りた。3-6と3点差にされたが、7回表から藤田宗一投手、荻野忠寛投手、川崎雄介投手の継投によって追加点を与えなかった。8回表には青野毅のツーランホームランで3-8と突き放した。


前回観戦してからの試合結果
13日(日) ○ 3 - 2 対ソフトバンク 13:00 千葉マリン
15日(火) ○ 2 - 1 対西武 18:15 千葉マリン
16日(水) ● 3 - 8 対西武 18:15 千葉マリン
17日(木) ○ 3 - 2 対西武 18:15 千葉マリン
18日(金) ● 0 - 5 対楽天 18:00 フルスタ宮城
19日(土) ○ 12 - 4 対楽天 14:00 フルスタ宮城
20日(日) ○ 8 - 3 対楽天 13:00 フルスタ宮城【24勝16敗4分】

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2007.05.19

映画『殺人捜査』(お薦め度★)

監督、エリオ=ペトリ。1970年イタリア。サスペンス映画。出演、ジャン=マリア=ヴォロンテ、フロリンダ=ボルカン、サルヴォ=ランドーネ、ジャンニ=サントゥッチ、セルジオ=トラモンティ。第43回(1970)アカデミー賞外国語映画賞受賞。

何が面白いのかさっぱりわかりませんでした。
イタリア映画でサスペンスものは異色です。しかもアカデミー賞を受賞しているので興味が沸きました。歴史学者J=E=アクトンの有名なことば「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対的に腐敗する」(1887年、アクトンが英国教会主教に宛てた手紙の一節)をローマ市警を舞台に殺人事件と絡めて描いています。しかし、動機が稚拙過ぎてラストはあまりに寓話的で消化不良となっており、全体的に理解させない内容でした。
公開された70年代当時は共産主義を扱った政治的な内容が評価されたのかもしれませんが、社会主義が崩壊した現代となってはほとんど響くものがありません。また、映画としての技法だけに焦点を絞っても特別なものはありません。アカデミー賞がいかに政治色の強い賞であるかを証明する作品のひとつとしては評価できます。

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2007.05.18

スポニチ、メジャーリーグ電子週刊誌「Major Zone」創刊

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5/17にFlibでスポニチ「Major Zone」創刊準備号が掲載されていました。5/24から週刊誌として創刊されます。発行元はスポーツニッポン新聞社マウチメディア事業本部/イーブック・システムズ株式会社です。
メジャーリーグは観戦していませんが、日本人メジャーリーガーの活躍は気になります。特に今年は松坂大輔のデビューで興味が強まりました。TVや新聞で情報を入手していますが、これに電子週刊誌が加わることになります。

創刊準備号は56頁で、松坂大輔投手を特集「1億ドルの男 DICE-K デビュー」(22頁)で大々的に扱っています。次の4つの目次立てです。

・特集
・Weekly Topics
・The Shot
・MLB Playback~一週間のMLBの激闘をプレイバック!!

写真を中心に構成されており、文字が少ないので流し読みに最適なコンテンツと言えるでしょう。1週間分の記事を簡単に鳥瞰することがでます。本創刊では増ページになる模様です。
とっつきやすい雑誌ですので、軽く興味のある方でも付き合える内容です。

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2007.05.17

映画『時をかける少女』(お薦め度★★★★)

監督、細田守。原作、筒井康隆。2006年日本。アニメ映画。声の出演、仲里依紗(紺野真琴)、石田卓也(間宮千昭)、板倉光隆(津田功介)、原沙知絵(芳山和子・真琴の叔母)、谷村美月(藤谷果穂)、垣内彩未(早川友梨)、関戸優希(紺野美雪)。第30回(2006)日本アカデミー賞アニメーション作品賞受賞。

とても清々しく、ちぇっぴり切ない映画です。
非常に評判が高いのは公開されたときから伝わっていました。しかし、原田知世主演の実写版『時をかける少女』(1983)のイメージを壊したくないのと、キャラクターデザインが若干馴染めそうもないので少し距離を置いてしまい、結局劇場観賞はしませんでした。

細田守監督の演出は良いですね。アニメの表現が巧みです。テンポが良いのですが、情感を描く間が十分に取られておりゆったりとしたたおやかさがあります。
高校2年生の女子ひとりと男子ふたりの友情以上恋愛未満の細やかで思いやり溢れる台詞のやりとりが絶妙です。脚本が抜群でした。仕掛けとして原作の主人公である芳山和子が新ヒロイン紺野真琴の叔母として登場しています。原作や映画を知っている人に対してしっかりと受け止めてくれており、さらに別のストーリーとして理解できるように構成されていました。何んという巧みさでしょうか。大いに笑い、ほろっと涙させる21世紀の新たな青春物語でした。

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2007.05.16

映画『ヴォイス』(お薦め度★★)

監督・脚本、チェ=イックァン。2005韓国。ホラー映画。原題『Whispering Corridors 4 : Voice』。出演、キム=オクピン(ヨンオン)、ソ=ジヘ(ソンミン)、チャ=イェリョン(チョア)、キム=ソヒョン(ヒヨン・音楽教師)、イム=ヒョンギョン(キム=ヒョジョン)、チョン=ジエ(ファジョン)。「女校怪談」シリーズの第4弾。

シリーズ中、一番怖い作品です。Jホラーと比べても遜色がありません。
ようやく韓国ホラーで良質なものが登場してきました。シリーズ第1弾『女校怪談』で助監督を務めたチェ=イックァンが、本作で監督デビューとなりました。脚本が良く練られていて、サスペンス性が高く見応えがありました。しかし、ラストでわかる真相が複雑でアイデア倒れの感があります。『カンパニー・マン』をホラーにした設定です。
「女校怪談」シリーズといえばフレッシュな若手女優の共演ですが、主演のキム=オクピン、ソ=ジヘ、チャ=イェリョンの3人の美少女度はなかなかのものです。ただし、特別印象に残る美形ではありませんでした。

「女校怪談」シリーズ
第1弾 『女校怪談』(お薦め度★★)
第2弾 『少女たちの遺言』(お薦め度★★)
第3弾 『狐怪談』(お薦め度★)
第4弾 『ヴォイス』(お薦め度★★)←シリーズ中一番の出来

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2007.05.15

F1第4戦スペインGP

カタロニア・サーキット。66周。

フェラーリのフェリッペ=マッサが2戦連続のポール・ツー・フィニッシュ。ハミルトンは4戦連続の表彰台となり記録を更新。アロンソはスタート直後の第一コーナーでマッサを抜こうとして失敗しオーバーラン、4位に後退。3位のライコネンが10周目で早々のリタイアでアロンソが浮上して3位。

佐藤琢磨が8位でポイント1を獲得。スーパーアグリHONDAはレース参戦2年目での快挙。

5/13決勝(晴れ、ドライコンディション)
優勝[予選1位]フェリッペ=マッサ(フェラーリ)
2位 [予選4位]ルイス=ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)
3位 [予選2位]フェルナンド=アロンソ(マクラーレン・メルセデス)

8位[予選13位] 佐藤琢磨(スーパーアグリHONDA)
11位 [予選15位] アンソニー=デビッドソン(スーパーアグリHONDA)

大きな事故はなかったものの、マシントラブルや接触などが多発して荒れたレースになった。

・フォーメーションラップが終わって、各マシンがグリッドに並んでいるときにヤルノ=トゥルーリ(トヨタ)がマシントラブルで、エクストラフォーメーションラップとなった。周回数は65周に変更。

・スタート後にアレクサンダー=ブルツ(ウィリアムズ)とラルフ=シューマッハ(トヨタ)が接触。ブルツはピットに戻ってリタイア。

・1回目のピットストップでは、マッサが給油を終えて発進したときに、給油口から炎が吹き上がり、すぐに消えた。問題なくレースに復帰。ルーベンス=バリチェッロ(ホンダ)がコースに戻ろうとして、チームメイトのジェンソン=バトンと接触して、バトンのウィングが破損。翌周にピットストップ。ニック=ハイドフェルド(BMWザウバー)は右フロントタイヤ交換で締め付けできずに、1周して再びピットストップで順位を落とした。

ドライバーズポイント
順位 ドライバー ポイント
1 ルイス=ハミルトン 30
2 フェルナンド=アロンソ 28
3 フェリッペ=マッサ 27
4 キミ=ライコネン 22

なんと今年F1デビューのハミルトンがポイントリーダーとなってしまった。フジテレビがF1のタイガーウッズと呼ぶのも頷ける。超弩級の新人だ。昨年皇帝シューマッハを倒したアロンソのライバルが新人のチームメートになるなどと誰が予想しただろう。今シーズンは眼が離せない。

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2007.05.14

アニメ「電脳コイル」放送開始!!

5/12(土)18:30~NHK教育テレビで「電脳コイル COIL A CIRCLE OF CHILDREN」が放送開始されました。少年少女向けSFアニメで電脳社会での冒険ストーリーが始まります。少女が主人公でとっつきやすく、馴染みやすい作画です。テンポが良くて不細工なペットのキャラクターに意外性があります。まだ第1話ですが、監督の持つ深い世界観を感じさせ、非常に期待できる作品だと思います。

監督・脚本・原案は磯光雄(いそ=みつお)氏です。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると、人気アニメ「機動戦士ガンダム」「新世紀エヴァンゲリオン」「攻殻機動隊」 や宮崎駿作品の原画を担当されてこられた、かなりの実力者のようです。

子供向けですが、大人でも十分に楽しめそうです。物語にドンドン引き込まれました。ドキドキワクワク感も申し分ありません。
第1話のみ再放送が5/18(金)19:18~NHK教育テレビ(予定)で決定した告知がサイトに出ていました。見逃した方は是非ご覧ください。

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2007.05.13

ドラマ「めぞん一刻」(お薦め度★★★)

監督、本木克英。脚本、岡田惠和。原作、高橋留美子(小学館ビッグコミックスピリッツ)。音楽、周防義和。エンディングテーマ、松任谷由実「守ってあげたい」(東芝EMI)、制作、テレビ朝日/東北新社クリエイツ。人気コミック実写版ドラマ。2007年テレビ朝日。2007/5/12放送。出演、伊藤美咲(音無響子)、中林大樹(五代裕作)、岸部一徳(四谷さん)、岸本加世子(一の瀬花枝)、中曽根康太(一の瀬賢太郎)、高橋由美子(六本木朱美)、橋爪遼(坂本・裕作の友人)、柳沢慎吾(茶々丸のマスター)、菅井きん(五代ゆかり・裕作の祖母)、細川俊之(音無老人)、森迫永依(五代春香・裕作の娘)、沢村一樹(三鷹瞬)、榮倉奈々(七尾こずえ)。

大変楽しめました。
人気漫画家・高橋留美子の初期80年代ラブコメ漫画『めぞん一刻』はよく読んでいました。しかし、物語の最初と最後は知りませんでしたし、テレビドラマ化が初となることも知りませんでした。過去にアニメと映画になっていましたが、今回ドラマ化されたのを観て漫画の記憶と繋がりました。
キャスティングが良いですね。音無響子を伊藤美咲に演じさせたのはもってこいでした。駄目浪人生の五代裕作を新人の中林大樹にしたもの、手垢がついていないので好感が持てます。特に四谷さん役の岸部一徳は絶妙です。実写版にしても原作の雰囲気を十分に伝えてくれる役者でした。
全体的にもっとコメディ度をあげて、泣き笑いの要素を脚本に加えればより評価できたと思いますが、テレビドラマとしては万人向けにうまくまとめたと思います。ラストが尻切れトンボで、これから連載が始まる印象を与えましたが、オープニングで補完されていますのでまずまずでしょう。テレビ朝日の単発ドラマとしては久々のヒット作品です。

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2007.05.12

マリンスタジアム観戦→Yahoo!動画観戦、千葉ロッテ対ソフトバンク(第37試合)

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1-1の引き分け。千葉ロッテ4試合目で、今季は引き分けが多い。

先発は、千葉ロッテは小林秀之投手、ソフトバンクはガトームソン投手。

1回表の小林投手の立ち上がりは上々。完封できるのではと思われたが7回表に5番打者・小久保裕紀選手にソロホームランを浴びて1-1の同点に追いつかれた。

1回裏の千葉ロッテの攻撃は見事だった。先頭打者・TSUYOSHI選手がツーベースで、早川大輔選手がバントを2度失敗するもののセカンドゴロで3塁に送り、3番打者・福浦和也が犠牲フライで1点を先取。2回以降はチャンスが作れなかった。

7回表にホームランを打たれたものの後続を抑えて続投すると思われたが、8回表は川崎雄介投手が2番手として登場し、3者凡退でピシャッと終わらせた。ここで子供たちを連れて帰宅した。帰ってすぐにYahoo!動画に繋げ、10回表から観戦を再開した。3番手・薮田安彦投手と4番手・小林雅英投手のナイスピッチングが観られた。
一方のソフトバンクは9回までをガトームソン投手が投げ、10、11、12回裏の千葉ロッテに対して藤岡好明投手、篠原貴行投手、佐藤誠投手、馬原孝浩投手が早め早めの継投で寄せ付けなかった。22時終了。

歯の治療を受けてから野球場に行ったので、ビールが飲めないので息子のキャラメルポップコーン(300円)を横取りしながら観戦した。暑くなく爽やかな天気で気持ちが良かった。

明日はボビー=バレンタイン監督の誕生日。先発は清水直行投手。今季6試合に登板して勝っていない。


前回観戦してからの試合結果
4日(金) ● 2 - 6 対楽天 13:00 千葉マリン
5日(土) ○ 5 - 1 対楽天 13:00 千葉マリン
6日(日) - (中止)対楽天 13:00 千葉マリン
8日(火) ○ 13 - 0 対オリックス 18:00 京セラドーム
9日(水) ● 3 - 4 対オリックス 18:00 京セラドーム
10日(木) ○ 6 - 2 対オリックス 18:00 スカイマーク
11日(金) ○ 9 - 5 対ソフトバンク 18:15 千葉マリン
12日(土) 1 - 1 対ソフトバンク 18:00 千葉マリン【19勝14敗4分】

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2007.05.11

iPod用スピーカーの2台目

実は1台目のグリーンハウスGH-SPA-430Wを返品しています。
詳細に報告してきませんでしたが、構造的な欠陥がありました。ともかくトラブル続きで、最初に届いたものが電源が入らずに交換しました。次のものをブログで紹介記事を書きました。書いたときは気付かなかったのですが、すぐに不具合を発見しました。曲が終わって次の曲が始まるときに必ず「ブッツ」という雑音が入りました。音量に比例して大きくなります。当然ながら耳障りで販売店に確認したところ、直せないものなので返金に応じるとの連絡があり商品を戻しました。

最初のiPod用スピーカーは不具合があったので、別のメーカーの製品を購入する気になりませんでした。その後iPod熱が冷めてケータイに音楽プレーヤーの役割が移り、各社からいろいろなiPod用スピーカーが登場しても興味がなくなりました。ところが、...

2台目はiMainGo(アイメインゴー)です。
入手したのは先月で日本では販売されていなかったのですが、検索したところ次のリリースが出ていました。

株式会社 アクト・ツーは、2007年4月13日(金)よりiPod 用ポータブルスピーカー『 iMainGo 』をact2 ストアにて販売を開始いたします。

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電源は単四電池4本で、ACアダプターはありません。弁当箱のような外箱のファスナーを開いて、iPodごと装着しさせて背面のスピーカーを鳴らします。コントロールは表面の透明なカバーからiPodを触って行います。形態がポータブルラジオのようになっていて、取り扱いが簡単です。低域まで再現されており、長時間聞いても疲れない音作りになっています。最大30時間の再生時間と製品仕様にあるとおり、電池の持ちはいいようです。もちろん、「eneloop」を使用しています。電池が入る部分が雑なつくりで出し入れに難があります。

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特にポッドキャスト番組を聴くと、ラジオそのものの使い勝手になります。とてもユニークな商品で、ヘッドホンを使わずに、様々なシーンで気軽にiPodをラジオとして聞くのにもってこいだと思います。

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2007.05.10

舞台『笑の大学』(お薦め度★★★)

作、三谷幸喜。演出、山田和也。1998年日本。出演、西村雅彦、近藤芳正。98年6月、東京・パルコ劇場での公演をWOWOWが2007/5/4放送。

映画『笑の大学』が大変面白かったので、もとになった舞台を観たいと思ってきました。WOWOWがその希望を叶えてくれました。舞台と映画を同日放送してくれました。本当に有難いです。

『笑の大学』は、94年にラジオドラマとして書かれ、96年に舞台作品となり2年後に再演(今回視聴したもの)、04年に映画化。一方で98年ロシアでのロシア語上演、07年カナダでのフランス語上演、英国進出とワールドワイドに展開されています。

既に映画で筋を知っていますので、舞台は縮小版のような印象を受けました。映画のほうがより笑えて深く感動できたと感じます。検察官役の西村雅彦は役所広司と比較すると、相手に対して理解のある優しいキャラクターでした。劇団作家役の近藤芳正は、稲垣吾郎よりもより芯のある作家らしい人物でした。昭和15年の東京という設定も舞台からはあまり感じられませんでした。

結論は、舞台よりも映画のほうがより作品としての進化を遂げたことでしょう。舞台もなかなか優れていると思いますが、もう一度観たいのはやはり映画になります。

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2007.05.09

市税が2007年度からコンビニ払い可能に

自動車税支払いから遅れること2年でやっと俺の住んでいる都市の市税がコンビニ払い出来るようになりました。「固定資産税・都市計画税納税通知書に同封の納付書」が対応しています。これまでは銀行で公共料金の伝票を書いて順番を待っていたのが時間と場所において負担を強いられてきました。

これがコンビニ払いによって、いつでもどこでも24時間支払いができる環境になり、自由度が飛躍的に増し本当にメリットが生まれました。コンビニ払いが可能になったということはEdy支払いがam/pmとサンクスで出来るとうことで、間接的にクレジット支払い対応になったということです。Edyへのチャージをパソリで行うことによって、チャージ金額がクレジットカード決済となりポイントが付与されます。さらにEdyでの支払いは即ポイント化されますので、合わせてダブルでポイントが貯まることになります。メリット+メリットです。市およびコンビニエンスストア、納税者の全てにwin winの関係が成立することになります。
いよいよ本格的な電子マネー時代に突入しそうです。流通系のイトーヨーカドーの「nanaco(ナナコ)」(4/23)、イオンの「WAON(ワオン)」(4/27)が新規参入してきました。ここ数年で現金を持たなくても困らない世の中になりそうです。


【追記 2007/8/25】
mu02さんのご指摘で、公共料金はポイントされないことがわかりました。訂正します。取消線の部分が訂正箇所です。

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2007.05.08

映画『スパイダーマン3』(お薦め度★★★★)

監督、サム=ライミ。2007年米。アメコミ・ヒーロー実写映画。出演、トビー=マグワイア(ピーター=パーカー・スパイダーマン)、キルステン=ダンスト(メリー=ジェーン=ワトソン・MJ)、ジェームズ=フランコ(ハリー=オズボーン)、トーマス=ヘイデン=チャーチ(フリント=マルコ・サンドマン)、トファー=グレイス(エディ=ブロック・ヴェノム)、ブライス=ダラス=ハワード(グウェン=ステイシー)、ジェームズ=クロムウェル(ジョージ=ステイシー)、ローズマリー=ハリス(メイ=パーカー)、J=K=シモンズ(J=ジョナ=ジェイムソン)、ビル=ナン(ロビー=ロバートソン)、エリザベス=バンクス(ミス=ブラント)、ディラン=ベイカー(カート=コナーズ博士)、テレサ=ラッセル(エマ=マルコ)、クリフ=ロバートソン(ベン=パーカー)、ジョン=パクストン(執事バーナード)、テッド=ライミ(ホフマン)、ブルース=キャンベル(クラブのフロアマネージャー)、パーラ=ヘイニー=ジャーディン(ペニー=マルコ)、エリヤ=バスキン(ディトコヴィッチ氏)、マゲイナ=トーヴァ(ウルスラ)、ベッキー=アン=ベイカー(ステイシー夫人)、スタン=リー(タイムズ・スクエアの男)。
「スパイダーマン」シリーズ第3作。5/1世界に先駆けて日本公開。米国は5/4、公開週末3日間で歴代最多の4252スクリーンで1億4800万ドル(約 178億円)を稼ぎ出し、興行収入1億ドル到達も史上最速。

前2作の『スパイダーマン』『スパイダーマン2』と比較してすっきり感が弱まりました。
主人公ピーターの人としての生き様が一番後退してしまっており、シリーズ中で一番おバカな印象を受けました。ちょっと残念です。
シリーズ完結編の位置付けで製作されたためか、いろいろな要素を詰め込んでいます。今回新たに登場するキャラクターが多いためその説明に時間がとられて前半はスムーズに進行しません。また、これまでの話の流れから少し外したもたつきを感じました。しかし、これだけのものを投入しないとシリーズを上手く終われなのかもしれません。後半は怒涛の展開になります。
本作のスパイダーマンは、今まで以上に犠牲を強いられました。何といっても友情でしょう。これだけ劇的な最後を迎えるとは予想しませんでした。胸が締め付けられました。クライマックスからエンディングにかけて滂沱の涙でした。
ところで、ラストはもう少し別の解釈があってもと思いました。サム=ライミ監督が続編を撮らないということであれば当然の帰結なのかもしれませんが、多くの犠牲を伴った結果としては納得したいようなしたくないような微妙な想いが残りました(考え過ぎかもしれません)。

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2007.05.07

映画『うつせみ』(お薦め度★★)

監督・脚本、キム=ギドク。2004年韓国。サスペンス・ホラー映画。英題『3-IRON』。出演、ジェヒ(テソク・青年)、イ=スンヨン(ソナ・人妻)、クォン=ヒョコ(ミンギュ・夫)、チェ=ジンモ(チョ刑事)、チェ=ジョンホ(看守)。「うつせみ」はこの世の人、現世、蝉の脱け殻、蝉の意。第61回(2004)ヴェネチア国際映画祭監督賞受賞。

人をからかっているとしか思えない特異な設定です。
よくここまで有り得ない要素を組み合わせたものです。辟易しました。『春夏秋冬そして春』の監督作と前もって知っていれば観なかったでしょう。主人公のテソクは全ての登場シーンで一言も声を出しません。ソナも同様で最後に一言だけ台詞を言います。テソクが独房に入れられたときから、薄気味悪さが増幅され新感覚の怪奇映画と化します。"現世のホラー"と表現すべきなのかもしれません。異様過ぎます。キム=ギドクが放つ独特の世界観は生理的に合いません。
ソナ役のイ=スンヨンはドラマ「初恋」のヒロインだったのですね。以前よりふっくらとされて大分イメージが変わっていたためすぐに気がつきませんでした。

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2007.05.06

プロボクシングWBC世界スパーウェルター級タイトルマッチ12回戦 オスカー=デラ=ホーヤ(米)対フロイド=メイウェザー(米)

フロイド=メイウェザーが2-1の判定で勝ち、5階級制覇を達成。

採点は116-112、115-113で2人のジャッジがメイウェザー、残り1人が115-113でデラ=ホーヤ。

オスカー=デラ=ホーヤ(34歳):プロ通算成績は42戦38勝(30KO)4敗。69.85㎏。バルセロナオリンピック金メダリストで、ボクシング史上初の6階級制覇を達成した"ゴールデン・ボーイ"。

フロイド=メイウェザー(30歳):プロ通算成績は37戦全勝(24KO)。68.04㎏。ベビーフェイスな外見から"プリティ・ボーイ"と呼ばれ、抜群のスピードを武器に4階級制覇を達成。

米ネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデンで歴史的な世紀の大一番がWOWOWで独占生中継。日本時間の本日お昼12時半頃から試合が開始された。

中量級のスパースターが激突。両者ともにこの試合が最後になるかもしれない引退を賭けた大事な一戦。すでにプロモーターとしても成功しているデラ=ホーヤと、小憎らしいほどに異次元のスピードを持つ天才ボクサーのメイウェザーが雌雄を決した。

パワー対スピードのどちらに軍配が上がるか、スピードのメイウェザーが勝つと予想した。デラ=ホーヤはすでに全盛を過ぎており、しかもここ2年8ヶ月間に1試合しか戦っていない。メイウェザーの巧みな試合運びに翻弄されて一方的に試合が展開してしまうだろうと感じた。

いざ試合が始まるとデラ=ホーヤがプレッシャーをかける。対戦が決まってからインタビューの度にメイウェザーにおちょくられていた彼に頑張ってほしいと、観戦した試合数が多いデラ=ホーヤに心情的に傾く。調子は悪くない。しかし、4ラウンドからメイウェザーの顔色が変わり、5ラウンドから攻勢に転じる。カウンター気味に右ショートフックが攻め急ぐデラ=ホーヤのテンプルを捉え、明らかにダメージを与えた。これ以降はデラ=ホーヤが手数を出すもののデラ=ホーヤが上手くかわしてポイントを取り続けた。

久しぶりに手に汗握る緊迫した好試合だった。試合後のデラ=ホーヤのさばさばした表情に安堵した。一方のメイウェザーは相変わらずの強気なヒール発言で謙虚さが無い。強過ぎるが傲慢過ぎて好きになれない。

【俺の採点】
デラ=ホーヤ ラウンド メイウェザー
 9 1R 10
10 2R  9
10 3R  9
10 4R  9←メイウェザーの顔色が変化
 9 5R 10←メイウェザーが反撃開始
 9 6R 10
10 7R  9
10 8R  9
 9 9R 10
 9 10R 10
 9 11R 10
 9 12R 10
--------
113-115(メイウェザー)

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2007.05.05

映画『間宮兄弟』(お薦め度★★)

監督・脚本、森田芳光。原作、江國香織。2006年日本。人情コメディ映画。出演、佐々木蔵之介(間宮明信・兄)、柄地武雄/ドランクドラゴン(間宮徹信・弟)、常盤貴子(葛原依子・教師)、沢尻エリカ(本間直美)、北川景子(本間夕美)、戸田菜穂(大垣さおり)、岩崎ひろみ(安西美代子)、佐藤隆太(浩太・直美の彼氏)、横田鉄平(玉木・夕美の彼氏)、佐藤恒治(中華料理店のおじちゃん)、桂憲一(犬上先生・葛原の恋人)、広田レオナ(薬屋のおばちゃん)、加藤治子(お婆ちゃん)、鈴木拓/ドランクドラゴン(ビデオショップの店員)、高島政宏(大垣賢太)、中島みゆき(間宮順子・間宮兄弟の母親)。

森田芳光監督の初期の作品『の・ようなもの』 (1981)を思い出しました。
最近は『阿修羅のごとく』や『海猫 umineko』のような文芸路線ばかりで、商業的にヒットが義務付けられて面白くない作品が続いていましたが、今作は肩の力が抜けた軽いテイストでまずまずでした。ただし、巷で面白いと評価されたほどの内容は感じませんでした。彼に期待する毒のあるブラックさが感じられず、独特なカット割りも影を潜めた印象です。観終わって振り出しに戻ったような緩い内容では共感できません。それが狙いかもしれませんがコメディの王道を外しています。
『の・ようなもの』を観てから森田監督には邦画界に革命を起こす人物としてずっと気してきました。いつか必ず凄い作品を撮ってくれるのではないかと今も期待し続けています。

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2007.05.04

JRの旅・佐原(さわら)

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左からJR佐原駅、伊能忠敬の銅像、「さわら舟めぐり」の舟からの風景

岡山県の倉敷美観地区と同じ町並みが千葉県の佐原にもあったのですね!!北総の「小江戸」と呼ばれているとのことです。驚きました。

小学校の遠足で行ったことのある長女が前々から再訪したいほど良い所と話していました。何が良いのか詳しくわからなかったのですが、GWなので家族で出かけました。

利根川の水運で栄えたころの商家の町並みが残っており、関東で初めて「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されたそうです。利根川の支流となる小野川沿いに昔ながらの建物が点在します。町並みの中心となるのが伊能忠敬旧宅です。無料で中を見学することができます。日本全国を測量して、日本地図「伊能図」を作成したのは隠居後のことで、50歳までこの旧宅で酒、醤油の醸造、貸金業などの家業を繁盛させていたそうです。対岸には伊能忠敬記念館がありました。千葉県でこれだけ風情のある歴史的な町並みは初めてです。観光資源として全国レベルの価値があると思います。

忠敬旧宅と利根川河川敷を往復する「さわら舟めぐり」に乗船しました。大利根コースが大人1300円、小人700円です。旧宅前に観光遊覧舟のりばがあり約40分舟にゆられました。快晴の下、川面を流れる風の気持ちの良いこと非常に癒されました。

お土産は線路沿いのお菓子屋「ほていや」で生クリーム入りのどら焼を購入しました。小豆と生クリームが調和してさっぱりとしていて田舎の商品とは思えないハイレベルなスイーツでした。

しかし、残念ながらアクセスが悪い。成田駅から銚子行きJR成田線(普通)で30分かかります。単線のため1時間に数本という首都圏とは思えないローカル線です。そのうえJR佐原駅はSuica未対応で改札口で並ばされて精算は現金払い、不便さを痛感させられます。乗客のひとりが「いつ対応するのか」と不満げに聞いたところ、2年後の2009年と駅員が答えていました。
さらに"佐原駅前観光案内所"にはがっかりさせられます。観光地図を20円で販売していました。伊能忠敬旧宅近くの"佐原町並み交流館"では無料配布しています。町全体としての大きな利益を追求するなら、観光地図を販売すべきではないではずです。どうしてこれだけの観光地を持っていながら千葉県は商売が下手なのでしょう。全国区の観光地となるように全体最適を目指して欲しいと感じました。

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2007.05.03

マリンスタジアム観戦、千葉ロッテ対日本ハム(第30試合)

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2-8で千葉ロッテ大敗。

先発投手は、千葉ロッテは久保康友、日本ハムは建山義紀。

久保投手は1回表こそ幸先の良いスタートを切ったが、2、3回に2点ずつ先制された。久保投手は序盤に大量得点されることが多くなった。これまでこれほど崩れることは無かった。昨シーズンと比べてキレが無くなっているようだ。

それにしても情けないのは攻撃陣だ。早々と1回裏ノーアウト満塁で先制のチャンスで主軸4・5・6番ズレータ・ワトソン・青野があえなく倒れた。本当にチャンスに弱い。少なくても1点は先取しなければならなかった。7回裏に2点を返して2-4として反撃ムードが生まれたが、9回表に4番手・藤田宗一投手、5番手・小宮山悟投手、6番手・川崎雄介投手で4点追加され撃沈。

今シーズン初のマリンスタジアム観戦だったが、応援の甲斐も無く惨敗。千葉ロッテは既に15勝しているが、観戦して勝った試合は1試合のみ。本当についていない。

しかし、今日はいろいろとお土産があったので良しとしよう。写真2枚目は来場者プレゼントのマリーンズベースボールカードとTSUYOSHI盗塁王記念ピンバッジ【TEAM26会員限定配布】。写真3枚目は前述の1回裏の攻撃でワトソンが3球目にファールしたボール。内野指定席Bに座っていたところ、ファールしたボールが前列のおじさんたちのところに落下してきてファンブル、こぼれ球をたなぼたゲット。


前回観戦してからの試合結果
1日(火) - (中止)対日本ハム 18:15 千葉マリン
2日(水) ○ 4 - 0 対日本ハム 18:15 千葉マリン
3日(木) ● 2 - 8 対日本ハム 13:00 千葉マリン【15勝12敗3分】

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2007.05.02

映画『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(お薦め度★★★★★)

監督、デヴィッド=クローネンバーグ。2005年アメリカ・カナダ。バイオレンス映画。R-15指定。原題『A HISTORY OF VIOLENCE』。出演、ヴィゴ=モーテンセン(トム=ストール)、マリア=ベロ(エディ=ストール・妻)、エド=ハリス (カール=フォガティ)、ウィリアム=ハート(リッチー=キューザック)、アシュトン=ホームズ(ジャック・ストール・長男)、ハイディ=ヘイズ(サラ=ストール・娘)、ピーター=マクニール(サム=カーニー保安官)、スティーヴン=マクハティ(レランド)、グレッグ=ブリック(ビリー)。

破壊的な衝撃を受けました。傑作です。
これまでに多くのバイオレンス作品を観てきましたが、最高の一本でした。
暴力を逃れるために、暴力を使うという葛藤を見事に描いています。暴力と憎悪の連鎖を断ち切るために主人公が苦悩する展開は、高倉健主演の仁侠映画に通じるところがあり、日本人に間違いなく受ける内容だと思います。残念ながらR-15指定で、しかもタイトルが重たいため公開時にヒットした様子はありませんが、映画好きの方はこの映画は必ず観ておくべきでしょう。サスペンス性とミステリーの香りを十二分に内包した展開は観客に隙を与えません。96分の短い上映時間で濃厚な中身の物語です。必要とされる回想シーンがありません。主人公の過去を描くことなく、息子の行動によって彼の背景を間接的に彷彿させる手法を取っています。無駄な部分を削ぎとって必要最小限の要素だけで伝わるように表現された脚本と演出の素晴らしさは絶賛ものです。ラストの余韻にブルブルと震えがきました。
キャスティングが冴えています。主演は「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズで重要な登場人物アラゴルンを好演したヴィゴ=モーテンセン、対するエド=ハリス、ウィリアム=ハートの個性派俳優たちが迫真の演技で激突します。

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2007.05.01

映画『ファイヤーウォール』(お薦め度★★)

監督、リチャード=ロンクレイン。2006年米。サスペンス映画。出演、ハリソン=フォード(ジャック=スタンフィールド)、ポール=ベタニー(ビル=コックス・強盗グループの首謀者)、ヴァージニア=マドセン(ベス=スタンフィールド・妻)、メアリー=リン=ライスカブ (ジャネット=ストーン・秘書)、ロバート=パトリック(ゲイリー=ミッチェル)、ロバート=フォスター(ハリー)、アラン=アーキン(アーリン=フォレスター)、カーリー=シュローダー(サラ=スタンフィールド・姉)、ジミー=ベネット(アンディ=スタンフィールド・弟)。

見掛け倒しな作品です。
タイトルと主演俳優から非常に面白い映画を期待させました。強固なセキュリティ・システムを破りいかに犯罪として成立させるのかに興味津々でした。しかし、全くの別物でした。本作は脚本が悪過ぎて話しになりません。特に描かれる犯人たちが薄っぺらです。家族を人質にされながら、主人公の行動は犯人たちを刺激させることばかりにも関わらず、首謀者は人質に危害を加えずに、信じられないことに仲間を制裁してしまうというチンプンカンプンな行動を取ります。物語の後半でも理解不能な仲間割れが起きていました。脚本家はこの犯罪者たちに何をさせたかったのでしょうか。全く理解不能でリアリティがありません。
サスペンスなのに緊張感が生まれないので、この先どうなるのかといった興味は起こりません。予定調和的なお決まりともいえるアイテムが登場して、ただただ事件解決に向けた意外性のかけらもない展開で幕を閉じます。

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