映画『僕が9歳だったころ』(お薦め度★★)
監督、ユン=イノ。原作ウイ=ギィチョル、小説『9歳の人生』。2004年韓国。家族ドラマ映画。出演、キム=ソク(ヨミン)、イ=セヨン(ウリム)、チョン=ソンギョン(ヨミンの母)、チュ=ドンムン(ヨミンの父)。韓国で130万部のベストセラー小説を映画化。
ラストを観るまでは秀作でした。
しかし、クライマックスとなる結末ですべて台無しです。こんな取って付けた様な感動ものに描く少年像は御免です。最後の詰めで単なるお涙頂戴のベタな映画になってしまいました。
主人公が9歳の物語としては、いろいろな要素をを詰め込み過ぎではありましたが、監督の手腕は優れています。地味な題材でありながら韓国の少年時代を情感豊かに描いています。日本人にも共感できるものでした。いつも驚かされるのが学校での生徒に対する先生の暴君とも思える態度です。小学校でさえも先生の子供に対する体罰の物凄さは日常の風景として描かれていました。挙手するときは握り拳というのも日本との違いを感じさせました。
出演した子供たちは、主人公は然ることながら、生徒全員がうまい演技を披露していました。ヒロインのイ=セヨンは、ドラマ「宮廷女官 チャングムの誓い」でチャングムの生涯のライバルとなったクミョンの子役として出演していた美少女です。韓国女性は子供のときから、わがままで自己主張が強過ぎます。この年代においても日本男児は太刀打ちできませんね。
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