映画『マスク・オブ・ゾロ』(お薦め度★★)
監督、マーティン=キャンベル。1998年米。アクション・アドベンチャー映画。出演、アントニオ=バンデラス(アレハンドロ=ムリエッタ・二代目ゾロ)、アンソニー=ホプキンス(初代ゾロ)、キャサリン=ゼタ=ジョーンズ(エレナ=モンテロ)、スチュアート=ウィルソン(ドン=ラファエル=モンテロ)、マット=レッシャー(ハリソン=ラブ大尉)、ジュリエッタ=ローゼン(エスペランザ=デ=ラ=ベガ)。古典的ヒーロー「快傑ゾロ」を、スピルバーグが製作総指揮。2005年に続編『レジェンド・オブ・ゾロ』が作られた。
「快傑ゾロ」を「インディジョーンズ」シリーズのように作っており、かなりがっかりさせられます。
「快傑ゾロ」は子供の頃に海外TVドラマで慣れ親しんだヒーローです。当時彼の活躍に心をときめいていた者にとって個性派人気俳優が3人も登場することもあり、どれほど楽しい作品になっているものなのか期待も膨らみました。7年後に同じキャスティングで続編が作られたのは大ヒットした証だと思っていました。
ところが、物語はさっぱりです。空々しい出来事をご都合主義的に繋ぎ合わせただけで、編集レベルの質が低すぎます。作品のトーンはコミカル調に振りすぎてまったく登場人物に深みがありません。アンソニー=ホプキンスの子供がキャサリン=ゼタ=ジョーンズという悪い冗談としかいいようのない組合せも白けさせました。
特にがっかりさせられたのは、初代も二代目もゾロとしてカッコよくありません。闘いに緊張感は無く、アクション自体に魅力が感じられませんでした。マーティン=キャンベルは監督として力量があるとは到底思えません。スピルバーグの悪影響をもろに受けています。なので続編の方に興味があったのですが、観るのを止めました。
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