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2007.06.12

言論の自由は危機的状況ということ

社会時評とサブカルチャーをテーマに、語り合う文化系トーク番組、TBSラジオ「文化系トークラジオLife」で社会運動・市民運動などの「運動」をテーマに、外山恒一(とやま=こういち)と松本哉(まつもと=はじめ)をゲストに迎えた6/3放送分がポッドキャストで配信されています。

外山恒一については、You Tubeに先の東京都知事候補として外山恒一の政見放送(2007/3/25)がアップされて彼を知りました。その鮮烈な演説は奇人変人の類で眺めていました。それ以上の興味は持たなかったのですが、トーク番組として評価できる「文化系トークラジオLife」のゲスト出演ということで人となりを確認しようと聞きました。

今回も「文化系トークラジオLife」に登場して政見放送演説の原稿で自己紹介が始まりました。

「有権者諸君、私が外山恒一である。諸君、この国は最悪だ。政治改革だとか何とか改革だとか私はそんなことには一切興味は無い。あれこれ改革して問題が解決するような最早そんなあまっちょろい段階にはない。こんな国はもう見捨てるしかないんだ。こんな国はもう滅ぼせ。私には建設的な提案なんかひとつも無い。今はただスクラップ&スクラップ、すべてをぶち壊すことだ。」

二回目となる演説はラジオでも強烈なインパクトです。まさに変な人。しかし、この後にすぐに普通の話し方になって「(実際には)あんな人いませんから」と本人が話し始めて、特別な人間ではないことがわかりました。演説は一種の芸としての戦術で、当人は物事をロジカルに深く考えている方のようです。

なかでも考えさせられたのは、欧米で一般的な運動でビラをまいたりデモをすることは当局に取り締まられることはないにもかかわらず、日本では捕まるケースが増えていて言論を自由をちゃんとやろうとするには選挙に出るしかなく、それだけ言論の自由が狭まっているという発言でした。政見放送であれば過激な発言もできるという不可思議な世の中が進行しているとのことです。自称・前衛政治家が淡々と語る言葉は、警察国家としての管理体制が益々強化されているという実態を強く感じさせました。

あらためてマスコミは多種多様な意見を伝えておらず、情報操作された報道が繰り返されているということなのでしょう。個人として可能な限りアンテナを広げておかなければと思います。

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