映画『シュレック3<日本語吹替版>』(お薦め度★★)
監督、クリス=ミラー。共同監督、ロマン=ヒュイ。2007年米。ファンタジー・アニメ映画。声の出演、 濱田雅功(シュレック)、藤原紀香(フィオナ姫)、山寺宏一(ドンキー)、竹中直人(長ぐつをはいた猫)、橘慶太(アーサー)、大沢あかね(白雪姫)、星野亜希(シンデレラ)、光浦靖子/オアシズ(髪長姫)、大久保佳代子/オアシズ(眠れる森の美女)。
シリーズの中で最も面白くありません。途中で睡魔に襲われました。
単なるおちゃらけた王位継承の物語になっていました。ファンタジー度が薄められてしまい割りとありがちで王道的なストーリーに後退していました。アーサー王子という新キャラクターを登場させて脚本的には辻褄合わせをさせています。なにもシュレックを使って描く題材ではなかったでしょう。ほとんど盛り上がりの無い展開になってしまいました。人気キャラクターを生かすことができずに不発に終わっています。これ以上シリーズを続ける必要はなくなりました。
ほとんどのシーンで登場人物を大写しにして、肌のリアリティを強調しています。たしかにアニメというよりも実写というべき実在感に仕上げていますが、CGとしての表現領域としては支持できません。ピクサーが実写では味わえない空間やスピード感など作品の質をより魅力的に向上させることでCGアニメの限界に挑戦していることとは明らかに開きが出てきました。
シュレック好きな子供たちと観ました。彼らは最後まで飽きずにいましたが、内容に共感してはしゃぐところは少なかったようです。今後よほど面白い評価が出ていない限り劇場観賞は避けたいと思います。
【関連記事】
2004/ 7/18 『シュレック2<日本語吹替え版>』
| 固定リンク
コメント