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2007.07.15

映画『ビートキッズ』(お薦め度★★★)

監督、塩屋俊。脚本、原田眞人。原作、風野潮 小説『ビート・キッズ』。2004年日本。青春映画。出演、森口貴大/HUNGRY DAYS(エージ)、相武紗季(ナナオ)、市道信義/HUNGRY DAYS(ゲンタ・ボーカル)、古河弘基/HUNGRY DAYS(シゲ・ベーシスト)、田中康平/HUNGRY DAYS(サトシ・ギタリスト)、杉浦太陽(タクミ・対抗バンドリーダー)、杉浦太雄(アツシ・対抗バンドギタリスト)、井上美琴(Kちゃん・対抗バンドドラマー)、辰巳奈都子(タカタカ)、松田まどか(マコマコ)、米谷昭良(西先生)、桐谷健太(蔵田先生)、ぼんちおさむ(ナナオの父)、前田五郎(教頭)、中村雅俊(校長)、渡辺いっけい(細井先生)、余貴美子(エージの母)、豊川悦司(エージの父)。大阪在住の現役高校生バンド“HUNGRY DAYS”が映画初主演。

掘り出し物です。大変面白い作品です。しかし、惜しい。主演のエージ役・森口貴大が全くのシロウトで演技力が無く作品を成功に結びつけることができていません。彼に演技力があれば青春映画の名作になっていたことでしょう。ヒロインの相武紗季は見直しました。ミスタードーナッツやJALなどの売れっ子CMタレントとして笑っているだけの存在としか認識していませんでしたが、ナナオ役で演じた彼女の演技力は本物です。凛とした"男前"のバンド指導者として素晴らしい魅力を出しています。きりっとした真剣な表情は笑顔よりも素敵です。

作品としては、導入部分の安っぽいだんじりの合成映像と説明過多でスムーズに映画の世界に入っていけません。内容が沢山つまっているのに編集不足で整理されていないため、優れた脚本を生かしきれていません。また、各シーンのアングルが平板で映画ならではの迫力ある絵作りになっていません。塩屋俊監督は良いものを持っていると感じますがテクニックが弱点です。ただし、同じ学園ものでブラスバンドを扱った『スウィングガールズ』よりも数段上で、エンターテインメント性に溢れています。

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受信: 2007.07.15 19:23

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