ドラマレジェンドスペシャル「HERO」(お薦め度★★★)
フジテレビドラマ2007/9/23放映。
演出、澤田鎌作。脚本、福田靖。企画、石原隆・和田行。プロデューサー、鈴木吉弘・牧野正。音楽、服部隆之。制作、フジテレビドラマ制作センター。出演、木村拓哉(久利生公平・検事)、堤真一(津軽保・事務官)、綾瀬はるか(泉谷りり子・検事)、塩見三省(西山吾一・検事 山口地検虹ヶ浦支部支部長)、ベンガル(小森拓郎・山口地検虹ヶ浦支部検事)、鈴木浩介(村上健太郎・山口地検虹ヶ浦支部事務官)、石橋蓮司(大藪正博・花岡事務所秘書)、鈴木拓/ドランクドラゴン(寺本篤史・虹ヶ浦管轄警官)、手塚理美(古越ひろ子・宿の女将)、飯島直子(巽江里子・弁護士)、利重剛(鴨井正樹・二代目社長)、中井貴一(滝田明彦・鴨井産業専務)。
フジテレビは、ドラマ史上燦然と輝く名作の数々を「ドラマレジェンド(伝説)スペシャル」としてゴールデンタイムで放送していく。2007年版HEROはフジテレビが昨年始めた「ドラマレジェンド」企画第ニ弾。第一弾は「古畑任三郎 VS SMAP」。
映画『HERO』に連動したドラマでした。映画の中で中井貴一(滝田明彦)と綾瀬はるか(泉谷りり子)が本編とは別の物語として登場していましたので、映画の続編がつくられるのは間違いないだろうと予測していました。しかし、流石はフジテレビです。やることが他局とは違います。ドラマで用意していたのですね。映画をヒットさせてドラマも視聴率を取るという相乗効果を狙っています。ドラマのCMでもこれでもかこれでもかと映画の宣伝を流しました。あざとい見事な戦略です。このドラマを観た人の多くは映画を観に行くことになるでしょう。既に映画を観た者からすると"やられた感"があります。ドラマレジェンドスペシャルが前編で映画が後編です。この仕掛けを前もって知っていればドラマを観てから映画を観に行きました。このような"後出しジャンケン"のプロモーションはファンを無視していると感じます。映画は9/8に公開されています。ドラマは9/23で2週間もずらしていました。8/24に発売された「月刊ザ・テレビジョン」(8/27~9/30の番組表)には映画の特集が組まれていますが、ドラマの存在は伏せられており9/23の枠は放送未定になっていました。
さて、ドラマの評価ですが、TVドラマとしてよく出来ていました。従来のテレビドラマ「HERO」のイメージをしっかり踏襲しています。舞台は久利生公平の新しい赴任先・山口地検ですが安心してドラマの世界に入れました。映画『HERO』で感じたようにやっぱり中井貴一が良い演技をしていました。
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