映画『ファンタスティック・フォー:銀河の危機【日本語吹替え版】』(お薦め度★★)
監督、ティム=ストーリー。2007年米。SFアクション映画。出演、ヨアン=グリフィズ(リード=リチャーズ/Mr.ファンタスティック)、ジェシカ=アルバ(スーザン=ストーム/インビジブル・ウーマン)、クリス=エヴァンス(ジョニー=ストーム/ヒューマン・トーチ)、マイケル=チクリス(ベン=グリム/ザ・シング)、ジュリアン=マクマホン(ビクター=バン=ドゥーム/Dr.ドゥーム)、ローレンス=フィッシュバーン(ノリン=ラッド/シルバーサーファー)、ケリー=ワシントン(マリシア=マスターズ・ベンの恋人)、アンドレ=ブラウアー(ヘイガー将軍)。
第一作とは比べものにならない不出来でした。
"銀河の危機"というよりもシリーズの危機でしょう。前作同様に特撮は見事なのですが、様々な出来事が嘘っぽくてついていけません。アイデアも陳腐です。異性人・シルバーサーファーは『ターミネーター2』(1991)で登場したロバート=パトリック演じる特殊金属の新型ターミネーターとそっくりのデザインで新しさがありません。そもそも物語の設定がマンガチックでアメコミの悪い部分が出過ぎてしまった印象です。Dr.ドゥームについてはもう語るべきものはありません。同じ監督でここまでレベルダウンしてしまうものなのでしょうか。これほどシリーズもので面白さが失速するケースは珍しい。
キャスティングが見事だと思っていたのに本作でのファンタスティック・フォーのメンバー4人に全く魅力を感じられなくなってしまいました。ヒロインのジェシカ=アルバでさえさっぱりです。
監督のグローバル度にもがっかりさせられました。日本市場を意識して最初と最後で日本を舞台としていますが、奇妙な日本になっています。特に最後はどこの国?といった調子です。いまだにハリウッドは日本のイメージについて間違った捉え方をしているようです。いまどき作品の中でこんな扱われ方をされて喜ぶ日本人はいません(笑)。
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