映画『日本沈没』(お薦め度★★★)
監督、樋口真嗣。原作、小松左京。2006年日本。SFパニック映画。出演、草彅剛(小野寺俊夫・潜水艇パイロット)、 柴咲コウ(阿部玲子・ハイパーレスキュー隊員)、豊川悦司(田所雄介・地球科学博士)、大地真央(鷹森沙織・文部科学大臣兼危機管理担当大臣)、及川光博(結城慎司・潜水艇パイロット)、福田麻由子(倉木美咲・玲子に救出される少女)、吉田日出子(田野倉珠江・玲子の叔母)、柄本明(福原教授)、石坂浩二(山本尚之・首相)、六平直政(寺島浩)、手塚とおる、大倉孝二、花原照子、和久井映見(俊夫の姉)、長山藍子(俊夫の母)、遠藤憲一、村杉蝉之介、加藤武、北村和夫、矢島健一、大口広司、石田太郎、並樹史朗、松尾貴史、ピエール瀧、佐藤江梨子(結城の妻)、津田寛治、池田成志、木村多江、前田愛、山田辰夫、福井晴敏、安野モヨコ、庵野秀明、富野由悠季。1973年の『日本沈没』のリメイク作品。
何故か面白く感じて観てしまいました。やはり地震列島の日本が沈没するというテーマに惹かれてしまうからなのでしょう。この映画の真の主役は「日本列島」です。
キャスティングも脚本もかなりハチャメチャです。主要人物の大地真央(大臣)と豊川悦司(博士)が元夫婦なのはギャグとしか言いようがありません。大地真央の薄っぺらい大臣役には観ているほうが恥ずかしくなります。更に呆れたのは主人公の草彅剛の役割です。全編を通じてほとんど仕事をしていません。日本中がパニック状態にもかかわらず、ひとりだけイギリスの潜水艇の仕事が決まったとして、実家に帰ったり、ヒロインに会いに行ったり、ラブシーンを拒否したり、トンでも無い奴です。何ゆえ危機的状況において「自分探し」の旅をするのか理解不能でした。ヒーローとしてあるまじき行為が繰り返されます。
しかしながら、「終わりよければ全て良し」で作品の低レベルな内容など最終的に消し飛んでしまいました。
| 固定リンク
コメント