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2007.09.16

映画『劇場版ポケットモンスター/ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVSダークライ』(お薦め度★★★)

監督、湯山邦彦。脚本、園田英樹。2007年日本。SFアニメ映画。声の出演、松本梨香(サトシ)、大谷育江(ピカチュウ/マネネ)、豊口めぐみ(ヒカリ)、うえだゆうじ(タケシ/ソーナンス)、林原めぐみ(ムサシ)、三木眞一郎(コジロウ)、犬山イヌコ(ニャース)、石坂浩二(ダークライ)、山本耕史(トニオ)、加藤ローサ(アリス)、山寺宏一(アルベルト男爵)、秋山竜次・ロバート(ダイ)、山本博・ロバート(カツミ)、馬場裕之・ロバート(ドダイトス)、中川翔子(マキ)。ポケモン映画10周年記念超大作。観客動員数450万人。

超大作の名にふさわしい作品です。映画館で初めて劇場版を観賞しました。
湯山邦彦監督の演出手腕にはあらためて驚かされます。マンネリとも思えるポケモンでしかもファミリー向けで表現に制限があるにもかかわらず、ハイレベルなクオリティを最大限に発揮しています。本作は神と呼ばれし二体のポケモン、ディアルガ(時間)とパルキア(空間)がバトルを繰り返すことによって空間が消滅するという危機的な状況をダークライが阻止しようという全編を通じて非常にハイテンションな展開です。このようなストーリーではどこかで息切れして中だるみを生みやすいのですが、そのような隙はまったくありません。一気に物語が進行します。子供向けアニメと侮ってはいけません。空間が消滅する映像表現には圧倒されました。
そして、バトル一辺倒だけでなく、戦いが終わった後の回想シーンは泣かせました。教育くさい押し付けは無く、倫理的な内容をしっかり織り込んでいる真摯な姿勢に頭が下がりました。
今後も間違いなく超一級の作品を提供し続けてくれると思います。


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