映画『夜のピクニック』(お薦め度★★)
監督、長澤雅彦。原作、恩田陸。2006年日本。青春映画。出演、多部未華子(甲田貴子)、石田卓也(西脇融)、郭智博(戸田忍・融の親友)、西原亜希(遊佐美和子・貴子の親友)、貫地谷しほり(後藤梨香・貴子と融のクラスメイト)、松田まどか(梶谷千秋・貴子と融のクラスメイト)、柄本佑(高見光一郎・貴子と融のクラスメイト)、高部あい(内堀亮子・同級生)、加藤ローサ(榊杏奈・貴子と美和子の転向した親友)、池松壮亮(榊順弥・杏奈の弟)、近野成美(さくら)、嶋田久作(藤巻・教師)、田山涼成(校長)、南果歩(貴子の母)。第2回本屋大賞のベストセラー小説の映画化。第1回受賞作は『博士の愛した数式』。
メジャーのレベルではありません。単館作品です。
抑揚の無い展開で面白さは感じませんでした。ウォーキングという題材を延々と追っているので見所はほとんどありません。扱っているメインテーマは極めてレアケースで観ていてどう反応していいのか戸惑いました。学校行事の80km遠足(ウォーキング)ではストーリー展開に変化をつけるのは土台難しく、途中にアニメとの融合シーンが登場して意味不明なものになっています。製作者は極めて映画化しにくい原作を選んでしまったのではないでしょうか。物語の中で最も疑問に感じたのは全くの部外者である杏奈の弟でした。現実的にこのような登場の仕方やキャラクターはありえません。物語の成り行きで登場せざるおえない存在なのでしょうが、無理があります。現実には映像で語られる人物ではないでしょうし登場すべきではありません。
期待の若手女優の多部未華子の起用は悪くはありませんが、彼女でなければならない必然性は感じられませんでした。そこそこ演技力があるのでなんでもこなせるという器用貧乏にならないで成長して欲しいと感じます。
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