映画『インソムニア』(お薦め度★★★)
監督、クリストファー=ノーラン。2002年米。サスペンス・スリラー映画。出演、アル=パチーノ(ウィル=ドーマー)、ロビン=ウィリアムズ(ウォルター=フィンチ)、ヒラリー=スワンク(エリー=バー)、モーラ=ティアニー(レイチェル=クレメント)、マーティン=ドノヴァン(ハップ=エクハート・ドーマーの相棒)、ニッキー=カット(フレッド=ダガー)、ポール=ドゥーリイ(チャールズ=ニューバック)、ジョナサン=ジャクソン(ランディ=ステッツ)。ノルウェーで製作された『インソムニア』(1997)のリメイク作品。インソムニアは不眠症の意。
アル=パチーノの不眠症の演技が際立っているところと、広大なアラスカの風景をシャープに映像化しているところが見所です。それ以外は特筆すべきものはありません。脚本が練り込まれていないのです。事件の謎解きの要素が中途半端で、主人公の警察官と犯人の行動を納得させるものがありませんでした。主人公が敏腕刑事だとしも何故いとも簡単に犯人を検挙できるのかわかりませんでした。また、犯人については警察関係者でないにも関わらず、警察内部について非常に詳しいのに説明がありませんでした。明らかに犯人の人物像は失敗しています。キャスティングもミスでしょう。別の俳優を起用すべきだったと思います。
全体を通じて突っ込み所満載でした。しかし、逆にハリウッド映画らしくない、すなわち予定調和でない展開に意外性を感じて楽しめました。アル=パチーノの力演のクドさが印象に残りました。
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