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2007.10.21

映画『博士の愛した数式』(お薦め度★★★)

監督・脚本、小泉堯史。原作、小川洋子。2005年日本。ヒューマンドラマ映画。出演、寺尾聰(博士)、深津絵里(杏子)、齋藤隆成(ルート・少年時代)、吉岡秀隆(ルート・先生)、浅丘ルリ子(未亡人)。本屋さんが選ぶ第一回本屋大賞、第55回読売文学賞を受賞した大ベストセラー小説を映画化。

心温まる映画でした。
ゆったりゆったりとした展開で間が十分取られています。この緩やかなテンポが非常にマッチしていて癒されました。脚本と編集が絶妙です。記憶を扱った物語は物悲しくなりがちですが、80分しか記憶が続かない初老の数学者と一組の母子が交流を通じて、周りの人も含めて幸せになっていく姿が勇気を与えてくれます。博士の意思を継いで少年ルートが大人になって数学の教師になるという設定も素直に納得できました。相手の存在を尊び、思いやる心を大切にするテーマに心が洗われました。邦画ならではの一品といえるでしょう。
深津絵里は初めての母親役だそうですが、息子への情愛を若手ながら見事に演じていました。女優としての幅を広げることに成功しています。

小泉堯史監督の『雨あがる』(1999年)は日本映画史に残る傑作でした。本作もこの作品と同様に間の取り方が絶妙です。脚本も洗練されており無駄がありません。現在の邦画界において彼は名匠の誉れ高い人物です。

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コメント

TB有難うございます。
どうもこちらから上手くTBがとばなくてすみませんm(__)m。
小泉監督は、日本が誇る素晴らしい映画監督ですね!
「雨あがる」私も感動いたしました!

投稿: ひきばっち | 2009.01.29 02:31

>ひきばっちさん、コメントありがとうございます。
何度もTBトライいただいたようで、恐縮です。サーバーの問題ですから気になさらないでください。

>小泉監督は、日本が誇る素晴らしい映画監督ですね!
日本人の情感を見事に表現される名手ですよね。

投稿: erabu | 2009.01.29 20:17

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