恋愛ドラマ。韓国MBC(2006年5~7月放送)。
出演、コン=ユ(ソ=ゴン・兄)、ソン=ユリ(ソ=ハヌル/パク=ヘウォン・妹)、イ=ヨニ(ク=ヒョジュ)、ナムグン=ミン(カン=ドンハ・水族館チーフ)、カン=ソンジン(ソンチャン・ヒョジュの兄)、イ=ギョル(ギョンテク・ソンチャンとヒョジュの父)、チョン=ドンファン(チングォン・テソングループ会長/ヘウォンの義父)、ソヌ=ウンスク(スヒョン・ヘウォンの義母)、ユ=ハジュン(テウォン・チョングォンの息子)。WOWOWの番組サイト「ある素敵な日」。
キャスティングだけが魅力のドラマです。
脚本はどうしようもありません。取ってつけたような設定で有り得ない解釈ばかりです。ラストの画期的なシーンでは笑ってしまいました。いくらコメディタッチのドラマであってもいただけません。テーマは2つあって"不治の病"と"出生の秘密"で、ドラマにおいてどちらが優先されるかといえば当然"不治の病"なのですが、そこは韓流、"出生の秘密"に軍配があがります。命を助けるために手段を選ばずというのは普遍的にもかかわらず、それ自体が非難されるという展開で、もうほとんどトンチンカンでついていけません。馬鹿馬鹿し過ぎる。なにしろ序盤のエピソードが近親相姦や強姦未遂といった手に負えない代物で、到底人間関係をシャットアウトしなければならないのに、なんだかんだと大した理由も無く接触が続くのにはウンザリさせられました。特に会長の息子のキャラクターは壊れっぱなしでした。また、大胆というか強引な編集で話の展開が一足飛びに行くことが多く、視聴者を置き去りにすることがしばしばありました。以前に主張していたことが180度変わってしまうことも頻繁でした。ただし、物語の深さはないので置いてけぼりにはなりませんでした。
これだけ出鱈目ならば観なければいいはずです。実は4話目で止めようと思いました。しかし、WOWOWで放送された韓国ドラマ「私の名前はキム・サムスン」「キツネちゃん、何してるの?」の2作品を連続して断念したので、何とか我慢したところ脚本の悪さよりもキレイな登場人物たちを観賞するほうが上回って最終回まで辿り着きました。コン=ユ、ソン=ユリ、ナムグン=ミン、イ=ヨニの俳優たちの共演です。一人ひとりがキレイで個性的で存在感がありました。
コン=ユはモデル出身でスタイルが良くてカン=ドンウォンに似ています。後半は逆切れと泣くシーンが多く、演技力が発揮できる役柄ではありませんでした。2007年の邦画『龍が如く』で日本映画デビューをはかっているそうです。
ヒロインのソン=ユリは明るいキャラクターでドロドロした話の割には彼女の健康的な美しさに救われました。1981年生まれですが、若く見えます。
ナムグン=ミンですが、ユーモアのセンスを持った二枚目で修羅場でも雰囲気を和ませる存在感がありました。このドラマで一押しの登場人物でした。彼が出演する作品はまた観たいです。
そして、準ヒロインのイ=ヨニです。日本のマクドナルドのCMにも登場したというモデル出身の美人女優です。透明感のある憎めないかわいさが光りました。1988年生まれですが、大人びています。ソン=ユリのほうが年下だと思っていました。
彼らの容姿で1つだけ気になったのが、毎回のオープニングで映されるソン=ユリのふくらはぎのシミです。波打ち際を裸足で波と戯れるカットの足は映すべきでなく、映すならば映像に修正が必要でした。ドラマの内容が乏しかったばかりに変なところが気になってしまいました。
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