映画『NANA』(お薦め度★★★)
監督、大谷健太郎。原作、矢沢あい 漫画『NANA』。2005年日本。青春映画。出演、中島美嘉(大崎ナナ)、宮崎あおい(小松奈々・ハチ)、平岡祐太(遠藤章司・美大生)、サエコ(川村幸子・美大生)、能世あんな(早乙女淳子・奈々の友人)、高山猛久(高倉京介・章司の友人)、成宮寛貴(寺島伸夫・ノブ)、 丸山智己(高木泰士・ヤス)、松山ケンイチ(岡崎真一・シン)、伊藤由奈(レイラ)、 水谷百輔(藤枝直樹・ナオキ)、玉山鉄二(一ノ瀬巧・タクミ)、松田龍平(本城蓮・レン)。
大ヒットして社会現象となっただけのことはある女性版の青春映画です。
女性同士の友情と恋愛はなかなか難しい設定とテーマですが、厭味がなく爽快に描かれています。女性の青春映画が成功したのは初めてではないでしょうか。原作漫画の人気が成功の大きな要因ですし、主題歌がナナ役の中島美嘉が"NANA starring MIKA NAKASHIMA"として歌う「GLAMOROUS SKY」とレイラ役の伊藤由奈が"REIRA starring YUNA ITO"として歌う「ENDLESS STORY」も楽曲のレベルが高く実際にヒットしたことも大きいと思います。残念ながらブラストとトラネスのコンサートではライブ感が弱く物足りなさがありますが、バンドメンバーが実際に演奏しているように撮影されているため楽曲の魅力もあり、それなりに観ることができました。少ししっくりこなかったのが、レン役の松田龍平が生身の男を感じさせなかった点ぐらいです。中島美嘉に女優としての素質があるのが意外でした。宮崎あおいは演技力はあると思いますが、それほど今後を期待させる役者とは思えません。
大谷健太郎監督といえば前作『約三十の嘘』の技量から、これほどの大ヒット作がつくれるとは全く思いませんでした。音楽のセンスが買われ、いきなりメジャー作品の担い手に躍り出た印象です。
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