映画『着信アリ2』(お薦め度★★)
監督、塚本連平。企画・原作、秋元康。2005年日本。ホラー映画。出演、ミムラ(奥寺杏子)、吉沢悠(桜井尚人)、瀬戸朝香(野添孝子)、ピーター=ホー(チェン=ユーティン)、小泉奈々(リー=リィ)、石橋蓮司(本宮刑事)。
『リング』を真似したうえに、『シックス・センス』の要素も加えています。秋元康は本作をパロディとして企画したのでしょうか。
ただし、『着信アリ』よりもホラーらしくなりました。前作のラストが謎だったのが続編で解明されます。理解しにくい解釈でパート2に続く重要な意味をもたせているわけでもないため、あらためてシリーズとしての薄さを感じさせました。
脚本は改善されています。パート1よりも人物設定が明確で、ストーリー展開に無理がありません。登場人物の中では瀬戸朝香がシャープな存在感を示していました。舞台を日本から台湾に展開させて一旦解明されたと思った原因をより複雑化させています。さらに"死の予告"と被害者が同一だったパターンを変更して悪霊の傍若無人さをエスカレートさせています。パート1と繋がらず意味不明さが増すものの恐怖的な要素を増やすことに成功していました。
第3弾『着信アリFinal』があります。作品のレベルからするとパート2でシリーズを終えたいところですが、作品としての面白さよりもどこまでパロディを極めようとしているのかに興味が出てきました。機会があれば是非観たいと思います。
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