映画『パプリカ』(お薦め度★★★)
監督・脚本、今敏。脚本、水上清資。原作、筒井康隆。アニメーション制作、マッドハウス。2006年日本。サイコ・サスペンス・アニメ映画。声の出演、林原めぐみ(パプリカ/千葉敦子・サイコセラピスト)、古谷徹(時田浩作・千葉の同僚)、江守徹(乾精次郎・理事長)、堀勝之祐(島寅太郎・所長)、大塚明夫(粉川利美・刑事)、山寺宏一(小山内守雄・所員)。
今敏監督作品としては一番の出来です。
過去3作品『PERFECT BLUE』(1998)『千年女優』(2001)『東京ゴットファーザーズ』(2003)はどれも★★でした。映像はシャープで高品質でありながら、脚本がつまらなく楽しめませんでした。本作は映像と脚本ともに高く評価できます。もう一度観たくなりました。
精神医療研究所で開発された夢を共有できるサイコセラピー機器"DCミニ"が悪用され、夢に精神を犯され人格破壊されてしまう事件が発生する。この「夢テロリスト」の正体を解明するためにパプリカが戦いに臨むという物語です。夢の中のイメージが現実世界に実体化するおぞましい映像は強烈なインパクトを残します。アニメでしか表現できない領域でかなりグロですが、不快にならないようにバランスを保っています。
「攻殻機動隊」シリーズを彷彿させ、非常に親和性の高い作品とも言えます。
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