映画『善き人のためのソナタ』(お薦め度★★★)
監督・脚本、フロリアン=ヘンケル=フォン=ドナースマルク。2006年ドイツ。ヒューマンドラマ映画。出演、ウルリッヒ=ミューエ(ヴィースラー大尉)、マルティナ=ゲデック(クリスタ=マリア=ジーラント・舞台女優)、セバスチャン=コッホ(ゲオルク=ドライマン・劇作家)、ウルリッヒ=トゥクール(グルビッツ部長)、トマス=ティーメ(ヘムプフ大臣)。2006年・第79回アカデミー賞外国語映画賞受賞。
良い映画だと思いますが、主人公の行動に疑問が残りました。
1984年、旧東ドイツの悪名高き国家保安省シュタージの一員である主人公のヴィースラー大尉が、反体制的な思想を抱いていないかどうか劇作家を盗聴によって監視する物語です。何故主人公のヴィースラー大尉が任務を放棄するのかがわかりません。この作品で一番重要な彼の行動における背景がつかめませんでした。世界各国で数々の映画賞を受賞して絶賛を浴びたのは、この背景が理解できるということなのです。舞台女優に恋した?劇作家を理解した?ピアノ演奏のソナタを聴いたから?...。う~ん、わかりません。残念です。
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コメント
TBありがとう。
いろんな解釈ができるのかもしれませんが、僕は、彼の性格的な生真面目さが、やはり国家やシステムに絶望したんだと思います。そのきっかけが、盗聴していた劇作家のふたりにあるんでしょうけど。
投稿: kimion20002000 | 2007.12.27 00:59
kimion20002000さん、TB&コメントありがとうございます。
>やはり国家やシステムに絶望したんだと思います。
そうなのだと思います。しかし、これを描いた場面がほとんど無く、単なる気まぐれに映りました。そのため彼の考え方や生き方を変えようとする強い意志をもっていたとは残念ながら感じられず、ペナルティも想定済みで我慢できる範囲だったのではとえ思えてしまいました。
投稿: erabu | 2007.12.28 05:57
TB有難うございました。
久しぶりに映画を見たな~って
余韻に包まれる最高級の映画でした。
さすが、アカデミー賞外国映画賞を
受賞するだけの内容でした。
多くの人にこの映画を薦めたいですね。
今度、訪れた際には、
【評価ポイント】~と
ブログの記事の最後に、☆5つがあり
クリックすることで5段階評価ができます。
もし、見た映画があったらぽちっとお願いします!!
投稿: シムウナ | 2009.09.23 11:49
>シムウナさん、コメントありがとうございます。
評価される作品ですね。
アカデミー賞外国映画賞もダテじゃないと感じます。
考えさせる映画でした。
投稿: erabu | 2009.09.23 18:10