TOYOTA プレゼンツ FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2007 決勝 ボカ・ジュニアーズ対ACミラン
2-4でACミランが優勝。
17年ぶり世界一(1989、1990年にトヨタカップ2連覇)。ボカ・ジュニアーズに対して2003年の雪辱を果たした。
会場、横浜国際総合競技場。
主審、マルコ=ロドリゲス(メキシコ)
ボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン/南米代表)、ミゲル=ルッソ監督。
ACミラン(イタリア/欧州代表)、カルロ=アンチェロッティ監督。
前半、試合開始から目が離せない展開。ともかく両チームともに攻めと守りが早く、しかも正確。わずかなミスで攻守が入れ替わる。21分、カカがペナルティエリアに持ち込み、左足でシュート、DFに当たって返ってきたボールを再びシュートしたところ、右から追走していたインザーギに絶妙のパスとなり、先制ゴール。すかさずボカが反撃。22分にCKをショートコーナー、ロドリゲスがクロスを上げ、パラシオがヘッドで同点ゴール。
後半5分、ピルロがFKでゴール前にクロスを入れ、アンブロジーニがシュートしそこなって軸足に当たったボールが後ろにこぼれてネスタがシュートして2点目、1-2。16分にはマルディーニが倒れていたがカカが1人で持ち込んで左足でシュート、GKの足の下を抜けて3点目、1-3。ミランは19分にガットゥーゾをエメルソンに交代。ボカは21分にゴンザレスをレデスマ、22分にカルドソをグラシアンに交代。26分には右サイドのセードルフからカカへパス、カカが中央にクロス、インザーギがシュートをして4点目、1-4。30分にはインザーギをカフーに交代。31分にカラーゼがファウルでレッドカード、一発退場になりミランは10人になる。ボカがミランのゴール前でボールをつないでプレッシャーを掛け続ける。40分にボカのCKで強烈なシュートでGKジダがセーブしてこぼれたボールをレデスマがシュート、アンブロジーニの身体にあたってオウンゴールとなり、ボカが1点返して2-4。ミランは41分にセードルフをブロッキに交代。42分にボカのレデスマがペナルティエリア前でカカに対してファウルして、一発レッドカード。ボカも10人になる。残りの時間で押せ押せだったボカの圧力が急ダウン。試合終了。
過去の世界一決定戦の中でも、最も素晴らしい試合となった。これだけハイレベルな試合はそんなにお目にかかれない。意外と一方的な試合になることが多いが、クラブワールドカップに模様替えされトーナメント制になったことで本気度が向上し、かつて無いエキサイティングな決勝戦になったのだろう。後半26分に1-4と3点差になったが、ボカはあわてることなく集中して徐々にミランを追い詰める姿勢は見事だった。いままでに3回も世界一になった揺るぎの無い実力の表れだろう。
1994年からACミランファンになった者として、今回初めて味わう世界一は本当に嬉しい。
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