映画『ユア・マイ・サンシャイン』(お薦め度★★★)
監督・脚本、パク=チンピョ。2005年韓国。ラブストーリー映画。R-15指定。出演、チョン=ドヨン(ウナ/オップン)、ファン=ジョンミン(ソクチュン)、ナ=ムニ(ソクチュンの母)、チョン=ユソク(ウナの前夫)、ソ=ジュヒ(ウナの友人)、ユン=ジェムン(ソクチュンの友人)、リュ=スンス(ソクチュンの友人)、ペク=ジョンハク(レポーター)。
一徹の愛に圧倒されました。
暗い過去を背負った女性を妻に迎えて、HIVに冒されていても愛し抜くと決めた純朴な男の一途な姿は涙と感動に溢れています。本作は実話で、パク=チンピョ監督が企画して取材のうえ映画化を決意したそうです。HIVキャリアの女性の単なるスキャンダルと捉えずに、取材を進めて真の純愛物語のオリジナル作品としてまとめあげた彼の手腕は見事です。キャスティングも『スキャンダル』のチョン=ドヨンと『甘い人生』のファン=ジョンミンのこの2人が主役でなければならないと感じさせるほど最高のカップルでした。韓国内では『私の頭の中の消しゴム』以上の評価を得ていたようです。
作品としては、後半に何故かもたついてしまい説明不足に陥ります。前半の展開で最後までまとめあがられていれば『私の頭の中の消しゴム』と同じくらい評価できる作品になっていたと思います。R-15指定ということで少し引いていましたが、売春という題材を監督の演出と表現力によって猥褻感がほとんどない品のある作品に仕上げています。
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