映画『アース』(お薦め度★★)
監督、アラステア=フォザーギル、マーク=リンフィールド。2007年ドイツ・イギリス。ドキュメンタリー映画。声の出演(コンダクター)、渡辺謙。海洋ドキュメンタリー映画『ディープ・ブルー』を大ヒットさせた英国BBCが、2006年にNHKが全11集で放映したドキュメンタリー番組「プラネットアース」の映像素材を劇場用として再構成。音楽はベルリン・フィルハーモニー管弦楽団。
それほどの内容ではありません。
予告がとても良く出来ていたことと映画業界初のこども料金500円キャンペーンが実施されており、子供たちを連れて観ました。上映時間が96分で大人も子供も飽きず観賞できます。ドキュメンタリー映像は大スクリーンでのそれなりの迫力は感じるものの、過去にどこかのTV番組で観たことのあるものです。焼き直しの印象が拭えません。北極から南下して南極までを旅するストーリーですが、北極熊、アフリカゾウ、ザトウクジラなどを総花的に扱っていて、弱肉強食の場面では残酷なシーンをカットする寸止めの編集でピンときません。地球環境問題の視点も組み込まれていますが、北極熊のエピソードだけでわかりやすいものではありませんでした。この映画を観ても地球環境を破壊する人類の愚かしさは全く伝わってきません。地球の危機を救おうという使命を帯びた作品で無いことは間違いないでしょう。もっと骨がある作品だと期待していたので全くの見込み違いでした。
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