映画『クライング・フィスト』(お薦め度★★★)
監督・脚本、リュ=スンワン。2005年韓国。ヒューマンドラマ映画。出演、チェ=ミンシク(カン=テシク)、イム=ウォニ(テスクの後輩・ウォンテ)、チェン=ホジン(ソバ屋の主人・サンチョル)、オ=ダルス(借金取り・ヨンデ)、ソ=ヘリン(テシクの妻)、イ=ジュング(テシクの息子)、リュ=スンボム(ユ=サンファン)、ピョン=ヒボン(コーチ・パク)、ナ=ムニ(サンファンの祖母)、キ=ジュボン(サンファンの父)、キム=スヒョン(ライバル・クォルロク)、アン=ギルガン(刑務主任)。
熱い作品です。
どうしようもない人生を生きる2人の男がボクシングの試合で激突する物語です。血と汗にまみれた男臭い映画です。主演のチェ=ミンシクとリュ=スンボムの壮絶とも思える演技に圧倒されます。特にリュ=スンボムの常軌を逸したチンピラぶりは鬼気迫るものがありました。彼が演じたバイオレンスをボクシングに詰め込んでいく過程はめったにお目にかかれるものではありません。
評価できる作品ながら邦題が失敗しています。オフィシャルサイトに"泣拳"とあり、すべてを理解させます。『クライング・フィスト 泣拳』と並べて表記すべきでした。
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コメント
TBありがとうございました。
全く関係のない2つのエピソードを最終ラウンドで見事に絡め合い、共鳴し合うように描くなんて本当に驚きでした。
こういう熱い映画があるからこそ、韓国映画は素晴らしいと思います。
投稿: にゃむばなな | 2008.12.16 21:46
>にゃむばななさん、TB&コメントありがとうございます。いつも丁寧なレビュー拝見させていただいてます。
大学時代、ボクシング部に少しの間所属したことがあります。そのため、ボクサーの内面を描く作品には興味があるのですが、本作は二人の情念を見事に描ききっていると思います。
本気を感じさせる韓国映画はかけがえがないですよね。
投稿: erabu | 2008.12.16 22:13