映画『ホテル・ルワンダ』(お薦め度★★★)
監督、テリー=ジョージ。脚本、テリー=ジョージ、ケア=ピアソン。2004年イギリス・イタリア・南アフリカ。戦争映画。出演、ドン=チードル(ポール=ルセサバギナ)、ソフィー=オコネドー(タチアナ=ルセサバギナ)、ホアキン=フェニックス(ジャック=ダグリッシュ・TVクルー)、ニック=ノルティ(オリバー大佐)、デズモンド=デュベ(デュベ)、デヴィッド=オハラ(デイヴィッド)、カーラ=セイモア(パット=アーチャー)、ファナ=モコエナ(ビジムング将軍)、ハキーム=ケイ=カジーム(ジョルジュ=ルタガンダ)、トニー=キゴロギ(グレゴワール)、ジャン=レノ(ホテルの本部責任者)。日本では劇場公開が決まらず、ネット上で上映嘆願運動が盛り上がった結果、ようやく2006年に公開に漕ぎつけた社会派映画。
虐殺の怖さがリアルに伝わってきました。
ルワンダでは長年ツチ族とフツ族が対立していて、1990年に内戦が勃発、フツ族至上主義者たちがツチ族やフツ族穏健派を100万人虐殺したといわれる実話を映画化しています。アフリカ版『シンドラーのリスト』と呼ばれる問題作です。違いはシンドラーは身の安全が確保された立場でしたが、本作は主人公自信が生命の危機に直面したことです。よくぞこの極限状況の中でホテル支配人である主人公が機転を利かせて1200人あまりの人々と脱出できたのは奇跡としか言いようがありません。自分だけでも生き延びれるかわからないのに、家族とホテルに避難を求めた人々を守ろうとする姿勢に、人間の尊厳と勇気を教えられました。
公開時、映画館で観るのを躊躇しました。あまりに重たいテーマなのでTV放映されるまで待ちましたが、HDレコーダーに録画した後も半年余り避けてきました。予想通り観るのがとても辛い作品でした。
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