映画『オリバー・ツイスト』(お薦め度★★★)
監督、ロマン=ポランスキー。脚本、ロナルド=ハーウッド。2005年イギリス・チェコ・フランス・イタリア。文芸映画。出演、バーニー=クラーク(オリバー=ツイスト)、ベン=キングズレー(フェイギン・窃盗団の頭でユダヤ人)、ハリー=イーデン(アートフル=ドジャー・フェイギン配下のスリ少年)、ジェイミー=フォアマン(ビル=サイクス・フェイギンの仲間)、エドワード=ハードウィック(ブラウンロー氏・ペントンヴィルに住む紳士)、リアン=ロウ(ナンシー・ビルの情婦)。文豪チャールズ=ディケンズの名作を映画化。
シンプルながら重厚で丁寧な作風で文芸作品に相応しい仕上がりです。
1830年代のロンドンが舞台で、イギリスにおける下層階級が描かれています。主人公のオリバーは孤児であることで泥棒生活を余儀なくされますが、当時のどうしようもない社会体制が不幸な子供たちを生んでしまったことが十分に伝わってきます。前作の『戦場のピアニスト』よりも本作に好感を持ちました。小中学生に是非観せたい秀作です。
主人公のバーニー=クラークが良い存在感でした。意志が強くも弱くも無く、運命に翻弄されてしまう少年役を好演していました。
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