映画『ディパーテッド』(お薦め度★★★)
監督、マーティン=スコセッシ。脚本、ウィリアム=モナハン。2006年米。犯罪サスペンス映画。R-15指定。出演、レオナルド=ディカプリオ(ビリー=コスティガン)、マット=デイモン(コリン=サリバン)、ジャック=ニコルソン(フランク=コステロ)、レイ=ウィンストン(ミスター=フレンチ)、ベラ=ファーミガ(マドリン)、マーティン=シーン(クイーナン警部)、マーク=ウォールバーグ(ディグナム)、アレック=ボールドウィン(エラービー)、アンソニー=アンダーソン(ブラウン)。大ヒットした香港ノワール『インファナル・アフェア』のハリウッドリメイク作品。第79回2006年アカデミー賞作品賞、監督賞、脚色賞、編集賞受賞。マーティン=スコセッシ監督は本作で6度目の監督賞候補となり、ついに悲願のオスカー初受賞となった。
オリジナルの雰囲気を十分に消化してハリウッドらしい作品に仕上げています。
脚本はかなり練り込んであります。ラストもオリジナルと違ってしっかりと完結していました。本作の終わり方のほうが納得できますし、スッキリ感があります。ただし、物語の完成度としてはそれほど高くはないでしょう。オリジナルに無くて重要なキーとなるフランク=コステロとFBIの関わりがよくわかりません。また、マドリンとビリー、コリンの相関も重要そうでありながら、ストーリー展開に絡まず淡白に扱われていました。人間関係や背景設定でいろいろ弱点がありますが、演出や編集で一気に観せるので粗さはそれほど感させませんでした。アカデミー賞主演男優賞にノミネートされませんでしたが、レオナルド=ディカプリオが熱演していたと思います。
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