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2008.02.16

映画『グリーン・デスティニー』(お薦め度★★★)

監督、アン=リー。脚本、ワン=ホエリン、ジェームズ=シェイマス、ツァイ=クォジュン。2000年アメリカ・中国。武侠映画。出演、チョウ=ユンファ(リー=ムーバイ)、ミシェル=ヨー(ユー=シューリン)、チャン=ツィイー(イェン)、チャン=チェン(ロー)、チェン=ペイペイ(碧眼狐狸)。第73回(2000年)アカデミー賞4賞受賞。外国語映画賞、撮影賞(ピーター=パウ)、作曲賞(タン=ドゥン)、美術賞(ティミー=イップ)。

 

以前地上波で日本語吹替版で観ています。改めて字幕版を観賞しました。
ワイヤーアクションと刀剣アクションは今観ても圧巻です。スピーディで華麗な舞いは輝きを失いません。竹林の戦いも現実離れしているものの印象深いものがあります。その後の中国映画に多大な影響を及ぼしたのも納得できました。チャン=イーモウ監督の『HERO 英雄』(2002)が本作からインスピレーションを受けて作成されたのがよくわかりました。製作のビル=コン、音楽のタン=ドゥンが同じ顔ぶれで雰囲気がかなり似ています。『HERO 英雄』に深く感動しましたが、本作を先に観ていたらインパクトが薄れていたことでしょう。
ところで、1回目の感想はストーリーがよくわからないことでしたが、やはり2回観てもよくわかりませんでした。深い物語のようでありながら、展開が理解できません。そもそもリ=ムーバイが名剣"グリーン・デスティニー"を手放す理由が理解できません。災いが起こることは必然だったにもかかわらず、あまりに配慮がなさ過ぎます。手放したことによって師匠と同じ運命を辿るというのも訳のわからなさがあります。そして無理矢理イェンに奥義を伝授しようとすることも彼女のラストもわかりませんでした。作品そのものはそれなりに面白いのですが、元々の設定や構造に共感できません。
アン=リー監督は台湾出身というとが、本作のレビューを書く上でわかりました。本格アクション映画の原点となった作品の監督が香港や中国本土の人間でなかったことが意外でした。

 

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