映画『ブラックブック』(お薦め度★★)
監督、ポール=ヴァーホーヴェン。2006年オランダ・ドイツ・イギリス・ベルギー。戦争映画。出演、カリス=ファン=ハウテン(エリス/ラヘル)、セバスチャン=コッホ(ムンツェ・ドイツ軍将校)、トム=ホフマン(ハンス=アッカーマン)、ワルデマー=コブス(フランケン)、ハリナ=ライン(ロニー)、ドルフ=デ=ヴリーズ(スマール)。ポール=ヴァーホーヴェン監督が母国オランダに戻り、同国史上最高の製作費25億円を投じた戦争映画。
全く感情移入ができません。
二重三重の構造で大どんでん返しを用意しています。最初のうちはあまりの悲劇性に"何故"なのかとそのサスペンス性にひきつけられたものの、何度も何度もトラップを繰り返されては食傷気味になりました。あまりにテクニックに走り過ぎて、これでもかこれでもかと繰り返えされることによって、リアリティが無くなってしまいました。
ポール=ヴァーホーヴェンといえば好きな監督の1人でした。彼の作品の中で『ロボコップ』(1987)『トータル・リコール』(1990)『氷の微笑』(1992)は当時大ヒットして話題性があり、非常に興味をひきつけられました。しかし、本作は往年の片鱗は覗かせるものの、バランスを欠いており比較できるだけのレベルではありません。
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