映画『ストロベリーショートケイクス』(お薦め度★★★)
監督、矢崎仁司。原作、魚喃キリコ『strawberry shortcakes』。脚本、狗飼恭子。2006年日本。女性群像劇映画。出演、池脇千鶴(里子)、中越典子(ちひろ)、中村優子(秋代)、岩瀬塔子(塔子)、加瀬亮(永井)、安藤政信(菊池)、チョウ=タミヤス(リー)、奥村公延(田所・里子の母の恋人)、中原ひとみ(町子・里子の母)、村杉蝉之介(森尾・デリヘル店長)、前田綾花(ミチル・デリヘル嬢)、宮下ともみ(ユリ・デリヘル嬢)、桂亜沙美(サキエ・デリヘル嬢)、伊藤清美(松下・里子の同僚)、諏訪太朗(秋代の客)、高取英(秋代の客)、保坂和志(秋代の客)、戌井昭人(秋代の客)、いしのようこ(女医)、矢島健一(編集長)、高橋真唯(近藤)。
女性に対して夢も希望も持てなくなりそうな内容です。
里子、ちひろ、秋代、塔子の4人の女性の生き方を描いていますが、はっきり言って観たくありませんでした。現代女性はここまで異様なのでしょうか。秋代が一番普通っぽいのですが、どの生き方も理解できません。あくまでもフィクションなのでしょうが、十年前にはありえない作品でした。既にここまで人間性が歪んでしまっているのかもしれません。現実はこの映画以上なのでしょう。これからの若い世代はどうやって生きて行けるのか絶望的になります。
矢崎仁司監督の力量は相当なものです。本作は原作がコミックとは思えないほど作品性が高く、ロジカルに作られています。厭世的な内容ながらラストは僅かながら希望を抱かせてくれます。
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