映画『TANNKA 短歌』(お薦め度★)
監督、阿木燿子。脚本、阿木燿子、岩下悠子。原作、俵万智『トリアングル』。恋愛映画。R-15指定。出演、黒谷友香(薫里)、黄川田将也(圭)、村上弘明(M・フリーカメラマン)、高島礼子(しほ・バーの女主人)、西郷輝彦(岡本・バーの常連客)、萬田久子(大里響子・大物女優)、中山忍(美佳・友人)、本田博太郎(小田切・編集長)。
都合のいいキャラクターをSEXと短歌で繋いだだけの人間模様という印象しかありません。
昔の日活ロマンポルノのような映画です。意外と濡れ場が多いのですが、エロチックではありません。黒谷友香の演技力不足もありますが、明らかに監督の技量が悪いとしか言いようがありません。映像は鮮明でなく、古いフィルムをみせられているように感じました。登場人物の台詞が日常会話になっておらず、かなり不自然です。人間関係も単調でまるっきり登場人物同士の人としての繋がりが感じられません。生身の人間が描かれていません。よっぽどセンスの無い監督だと思ってエンドロールを観ていたら監督は阿木燿子ではありませんか。どおりで。何を間違えて撮らせてしまったんだろうというのが率直な感想です。
キレイなお姉さんとして売ってきた主人公の黒谷友香は、乳首まで露出して薫里役に意欲的に臨みましたが、本作のような低レベルの作品では大変勿体無いことをしたと思います。
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